インスタユーザーは高感度で意識が高い? 調査結果+αの情報も!
次に紹介するのは、これまでで最も詳細データ資料のダウンロード数が多かったという調査レポート『2016年夏、Instagramの今(SNS利用状況調査より)』だ。これは2016年7月に行った調査「SNS利用状況調査」より、Instagramに関する情報を抽出してまとめたレポート。主要なトピックとして、以下のようなものがあった。
●知っているけれど見たことはない? Instagramの認知率は79%だが、アカウント保有率は18%。
●10代女性の36%、20代女性の34%がInstagramユーザー。
●今や、Instagramは情報検索手段のひとつに。10代女性の33%がInstagramを情報検索に利用。
また同レポートでは、調査結果を受けて次のような傾向もまとめられている。
Instagramユーザーは高感度で意識が高く、消費意欲も大きい。趣味はショッピングやグルメ、旅行。ファッションやインテリアが大好きで、良いものを他人へシェアしたいという気持ちが強い。
この傾向は、マクロミルが保有する消費者ライフスタイルデータベース「ブランドデータバンク」を基に、InstagramユーザーとSNSユーザー全体を比較してまとめたもの。HoNoteでは、ネット調査の結果だけではなく、各種データベースの分析結果をまとめたレポートなども掲載されている。
ビジネス系のテーマに加え、ネット上の盛り上がりなどもカバー
ここまではデジタルマーケター向けの調査レポートをピックアップして紹介してきたが、「HoNote」の特徴は、マクロミルが持つ1,000万人以上のパネルネットワークをベースとしたバラエティ豊かな調査レポートにある。現在は月に6~10件の調査レポートを更新しており、“トレンドを早く・わかりやすく・そして切り口を面白く”という視点で企画を立てているという。
「これまでもAIや仮想通貨など、経済や消費活動に影響を与える大きなビジネストレンドをテーマとしたり、季節性や社会性を捉えたテーマなどを取り上げてきました。企業の方が興味を持たれると思われるテーマは、もれなく押さえたいと考えています。またSNSを中心としたネット上の盛り上がりにもアンテナを張っていますね。生活者と企業、両方の視点からおもしろいと思うテーマを考えています」(吉村氏)
中でも、全レポートの中で最もセッション数が多く、たくさんの人が関心を寄せた調査レポートが『大人に人気のキャラクターランキング』だ。この調査は人気のため、毎年実施しており、2月には『2018年版、大人に人気のキャラクターランキング』も公開された。
「子供に人気のキャラクターランキングはよく見かけますが、この調査は大人に人気のキャラクターという珍しい切り口でした。販促品を考える際の参考にされる方が多かったのではないかと考えています」(吉村氏)
同調査では、20~25のキャラクターについて質問した結果をまとめている。2018年調査では、一番人気のキャラクターは「スヌーピー」だった。しかし、性年代別にみてみると、年代が上の女性ほど「スヌーピー」好きの率が高まり、逆に若い男性にはそこまで人気が高くないことが判明した。
商品の販促品やアライアンス先を探す際などは、全年代をターゲットとするか、特定の性年代をターゲットとするのかで、最適なキャラクターは異なることが読み取れる。また、キャラクターが好きな理由もまとめられており、その内容からは、コミュニケーション文脈に合わせてそのキャラクターを選ぶ必要があることがわかる。