マーケターだからこそユーザー視点を忘れない
――仕事上で大切にしている価値観とはなんでしょうか。
プロモーションを実施する目的や本質、その先にいるユーザーを見失わないということ、そして自分がプロダクトを愛用することですね。日々数字を追うことがメインとなるデジタルマーケティングは、ルーティン作業になってしまいがちです。またマス媒体向けのプロモーションも、広告クリエイティブを作ることが目的になってしまうことがあります。関わる人が増え、プロモーション規模が大きくなるほど、今やっていることは何のためにやろうとしていたのか? そのことを忘れずにディレクションするようにしています。
また、ユーザー目線で考えるためにも自分がプロダクトを愛することは大切です。クリエイティブの成果一つひとつに対して、ユーザー目線で「なぜか?」の理由を深掘りしなくてはいけません。マーケターであっても、プロダクトの愛用者であることは大事にしています。
――アプリ、オンラインメディア、雑誌を含めて競争が激しい女性メディア市場。競合を気にされたりするのでしょうか。
データなどは追っていますので意識をしていないわけではありません。しかし『LOCARI』を含めた女性メディアそれぞれが、明確なターゲット像や編集方針を持っています。ですから競合と言い切れませんし、勝負するというスタンスはありません。雑誌もアライアンスという形でコンテンツをご提供いただくことがあり、双方に協力し合っているという関係です。
一方で『LOCARI』だけの世界にとらわれないよう、外へ目を向けることにも積極的でありたいですね。同じ業界のマーケターや同世代の女性たちとは、コンスタントにコミュニケーションを取るようにしています。その場で知った話題や他社の事例を日々の仕事の参考にすることはよくありますし、私のキャリアを考えるヒントにもなるんです。プライベートと仕事という2つの軸で、情報をインプットできるようにしています。
キャリアとライフプランの両立を目指す
――これからのキャリアプランや挑戦してみたいこととは?
『LOCARI』の目標としては、女性メディアアプリNo.1になったという実績(AppApe調べ2017年8月時点)や今回のマス向け施策を振り返り、デジタルではないチャネルからの新規ユーザーを獲得していくことが挙げられます。私個人としては、この先『LOCARI』から離れることがあったとしても、好きなサービスやプロダクトをグロースさせていく仕事を続けていきたいですね。いつかは家庭を持つことがあるかもしれませんが、マーケターのキャリアとライフイベントを両立できる人間でありたいです。
マーケターの仕事とは、あらゆる人と関わり、アウトプットとインプットを繰り返していくもの。一人ではできない仕事です。限られた時間の中でもパフォーマンスが発揮できる人材であるよう、スキルアップしていきます。

