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第99号(2024年3月号)
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その企画、“一言”で伝わりますか? I&S BBDOのクリエイターの新トップが語る、クリエイティブ論

I&S BBDOの持つ組織の力

――上野氏から見て、I&S BBDOはどういった組織ですか?

 クリエイティブ・ディレクターの人数は決して多くない上に、規模も大手代理店に比べれば決して大きくありません。しかし、個が立った組織となれば、弊社が他社に勝っていくことも可能だと思っています。テーマは、規模よりも存在感。

 たとえば、大手広告代理店とI&S BBDOのどちらかを選ぶとなれば、ほとんどの方は大きい企業を選ぶと思います。ただ、クライアントから信頼されるクリエイティブ・ディレクターのAさんが弊社にいた場合、「Aさん v.s. 大手広告代理店」という構図になり、勝つ可能性も大いにあります。

 そういった担当者から信頼されるクリエイティブ・ディレクターの集合体がI&S BBDOとなれば、会社の名前は自然と認知されていきます。個が立つ会社へ変えていくことが、今回ECDに任命された私の役目だと思っています。

――“個が立つ”には、どういったことが必要になるのでしょうか。

 クリエイターとしては、賞を獲る、マーケティング・売上に貢献できるおける人、マーケティングであれば色々なアイデア、情報、示唆をくれる人と様々いますが、より専門性のある肩書きがつくことが理想です。たとえば、「女性向け商品といえば……」「オタクマーケティングといえば……」というイメージです。

個人×個人で数百通りの形を作り、組織を強固に

――ECDとして、今後I&S BBDOのクリエイティブ集団をどのように成長させていく予定ですか。

 弊社は創業から70年以上経っていることもあり、真面目という素晴らしい社風があります。クライアントからは、長期にわたるプロジェクトにおいて一緒に進化していくパートナーとして高い評価をいただいております。

 ありがたいことに、その信頼関係ができあがっている中で、今、新しいことへチャレンジをする若手クリエイターが躍動しはじめています。まずは、これをさらに加速させていくことでしょうか。

 先ほど、個が立った人を育てていく必要があるという話をしましたが、個が立っていくには自身の殻を破ってもらわねばなりません。限界を超えることに向き合わないと殻は破れません。キャパシティーを増やすとでも言いましょうか。

 しかしながら、自分一人で殻を破るのはとても難しい。そのため、たとえばAさんには、別のベクトルを持つBさんを掛け合わせる。そうすることで、個人でできることの限界を超えた企画やクリエイティブが生まれる。そして、その組み合わせは数百種。その組織はきっと強いはずです。

――最後に、上野さん個人の今後の目標を教えてください。

 私たちは日本有史以来最大の転換期を迎えていると思っています。広告業界は人口増加と共に市場も伸びていきましたが、これから人口は減っていく。人口が減っている中で行うマーケティング活動は、これまでにありませんでした。

 ですので、これまでのデータは通用しない可能性が高いでしょう。そのため、私たちは、何を大事にするのか、改めて立ち位置を考えなければなりません。「僕たちはどう生きるか」が大ヒットするのも納得できます。

 また2020年は、世界中から人・モノ・お金が集まってくる。これも日本が史上最大に盛り上がるタイミングです。

 “業界最大の転換期”“2020”この2つの時期が重なる中で、業界にとって何か大きな事件が起こりそうな気がしています。2030年に2020年を振り返っても、「あれ、すごかったよね」と言われるようなことが。その中の一つでいいので、自身が携わっていたいですね。ワクワクしています。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2018/06/28 10:00 https://markezine.jp/article/detail/28543

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