飲食店などのコンサルティング・Webマーケティングを行うCS-C(シーエスシー)は、AIを活用した「売上予測ボード」機能と「プランニングボード」機能を、同社が企画・開発しているシステム「C-mo(シーモ)」に追加した。
飲食業界は人手不足や集客の多様化、食材の価格高騰など様々な課題を抱えている。また、飲食店は開業してから3年で7割の店舗が倒産するという実情がある。しかし、飲食業界において約8割を占める個人商店が高額なコンサルタントを利用することは、コストの面から難しい。
そこで、同社は飲食店をテクノロジーで成長させる「C-mo」を開発した。同システムでは、飲食店1万店舗のコンサルティング実績から得たデータを定量化・アルゴリズム化。デジタル上に社外CMOを立て、コンサルティングおよびマーケティングを一任することが可能だ。これにより、通常マーケティングに人件費を割くことができない飲食店においても、データに基づいた経営戦略を立て、集客強化・人件費削減・工数削減を図ることができる。
同システムに搭載される「売上予測ボード」は、名古屋大学発AIベンチャーであるトライエッティングと共同開発したもので、AIにより店舗の売上を予測する。従来、飲食店の売上予測は難しく、当月になるまで把握できないものだったが、この機能により予算とのギャップを事前に把握でき、ギャップを埋める広告プランニングが可能になる。なお、この売上予測の精度は約90%となっている。
同社の目標は、今後同システムを5万店舗に導入することである。また同システムをマーケティングプラットフォームとして展開し、飲食業界におけるインフラとすることを目指している。
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