SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

定期誌『MarkeZine』特集

「Pairs」の急成長を支えるサービス設計とマーケティングの全貌

 日本のオンラインデーティングサービスの先駆けとなった、エウレカの「Pairs」。“Pairs婚”なる言葉も登場し、Pairsをきっかけに恋人ができた人数は累計20万人を超えたという。20~30代を中心とした男女から支持される本サービスを設計し、マーケティングを率いたのは同社の中村裕一氏。「日本とアジアにデーティングサービス文化を定着させる」を目指す、Pairs成長の軌跡を語った。

※本記事は、2019年2月25日刊行の定期誌『MarkeZine』38号に掲載したものです。

広告費の9割をFacebookに費やした理由

株式会社エウレカ 取締役CPO&CMO 中村裕一(なかむら・ひろかず)氏
2011年に横浜市立大学大学院を中退後、インターンとしてエウレカ入社。大手化粧品メーカーを対象とする口コミ広告事業に従事、トップの成績を収める。翌年にはマーケティングマネージャーに抜擢され、Pairsのプロデューサーに。執行役員CSOを経て、2016年より現職。

――まず、Pairsの歩みと成長の要因について教えてください。

 エウレカは2008年にWeb受託開発や広告代理店業の会社としてスタートし、2012年10月に自社開発プロダクトのオンラインデーティングサービスPairsをリリースしました。続いて2014年に、カップル向けのコミュニケーションアプリCouplesの運営も開始し、2015年にはMatchやTinderなどをグローバルに展開する、アメリカ Inter Active CorpのMatch Groupの一員となりました。

 Pairsが大きく成長をしたのは、2014年から2015年にかけてです。Pairsをリリースした当時は、オンラインデーティングサービスの認知がまだ低かった頃。そのため、サービスを安心してご利用いただくために、Pairsの会員登録は実名制のFacebookログインを採用しました。このサービス設計を起点に、PairsはFacebookを中心としたプロモーションに注力してきた経緯があります。

 具体的には、Facebook広告の出稿とFacebookページの運用です。Pairsは、ブラウザ版から会員登録後にアプリをインストールする導線だったため、アプリ広告ではなくWebを軸とした集客を設計しました。

 Facebook広告を採用したのは、Pairsへそのまま登録・ログインができるからです。LPから離脱せず、高いコンバージョンレートを継続することができました。

 あわせてFacebookファンページでライク数を増やすことにも注力し、オーガニックで認知を広げることにつなげています。広告費が限られている中、サービスとメディアの仕様を理解し、ターゲットをFacebookユーザーに絞って認知を獲得できたことは良かったですね。

 現在は、SMSによる二段階認証を行う形や、メールアドレスを使用したログインも可能となっています。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!MarkeZineプレミアム

プレミアムサービス詳細はこちら

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
サービスモデルに適した集客設計

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
定期誌『MarkeZine』特集連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/02/26 10:48 https://markezine.jp/article/detail/30384

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング