エンゲージメント率が平均値の4倍に
――GIFに対する反響はいかがでしたか?
早川:現在手元にあるデータは、キャンペーンを開始した1月中旬から月末までのもので、大量投下によってリードを獲得する本格的な運用はこれからです。ただ、現段階でも「いいね」やリツイートといったエンゲージメントの獲得率は、一般的なTwitter広告の平均よりも圧倒的に高く、リッチなコンテンツであるGIFの強さを実感しました。
個別のエンゲージメント率を見ると、断トツだったのは「通塾目的編」で、平均値の4倍以上を記録しています。こちらのクリエイティブは視聴者がタップで遊べる「ルーレット」の形式で作ったもので、仕掛けとコンテンツの内容がうまくマッチした結果になりました。他の5つも、最低でも平均値の約2倍以上という高率で、CPE(エンゲージメント単価)の低さは想定以上でした。
早川:また、エンゲージメント率では下位であった「部活両立編」についても、「いいね」の獲得数自体は「通塾目的編」の1.5倍と高く、コンテンツの内容やクリエイターの親しみやすいタッチ等が視聴者に好感をもってもらえたようです。こうした結果を踏まえて各バージョンの配信比率を調整しながら、シーズン本番を迎えたいと考えています。
住田:複数のクリエイティブを作っており、かつそれぞれ「ワンメッセージ」なので、こうしたエンゲージメント率の違いから、「どのメッセージがユーザーに届きやすいのか」ということも見えてきます。今回掴んだ傾向は、今後のプロモーションにも活かしていけるのではないでしょうか。
価値を「認知」させるプロモーションを
――最後に、次回以降のキャンペーンを見据えた展望をお聞かせください。
住田:GIFのクリエイティブは常に進化を続けています。夏に向けて、また新しいトレンドが必ず出てくるので、そこに合わせたご提案をしたいと考えています。
また「GIFMAGAZINE」では、LINEのトークルーム上で人気映画、アニメなどの公式GIFスタンプを送れる機能「ジフマガ」を昨年12月にリリースしています。こうした機能も拡充していくことで、今後も企業様をサポートしていきたいと思います。
早川:年明けから時間をかけたコミュニケーションが可能だった春の生徒募集に比べ、夏の生徒募集1ヵ月程度と短期での勝負となるため、訴求のポイントは再度検討する必要があります。今回のGIFには「季節ネタ」がないので、そうしたレパートリーを増やしていく展開なども考えていけたらと思います。
また、今回ターゲットとしていた中高生は、「CMが目立った」「街の看板で見た」「友達が通っている」といった表面的な理由で、塾選びをする生徒が依然多いです。そのため、「数ヵ所の学習塾を利用した後に、当社にたどり着いた」という生徒も少なくありません。
その意味で、中高生からの認知を高め、最初から検討の土俵に上げてもらうことが今後一層重要になってきます。CMのインパクトで押すのではなく、私たちの価値がにじみ出るプロモーションで、親しみをもって選ばれるための取り組みを続けていきたいと思います。