Twitter活用に必要な2つのこと
MZ:プロモトレンドを展開する際、どのような点が重要だと思いますか。
岡本:気を付けたこととやってみて学んだことがそれぞれあり、プロモトレンドはもちろん、Twitter活用において重要だと考えている点があります。それは「雰囲気への配慮」と「利用者に合わせすぎないこと」です。
1回目のプロモトレンドでは、時間がない中でも効果を最大化するためハッシュタグを2つ用意しました。1つは世界初を打ち出した「#世界初の未来家電」、もう1つはTwitter利用者の雰囲気と会話の文脈に合わせた「#全部の自宅のライトをこれにしたい」です。
ブランドのペルソナにもよると思いますが、企業のTwitter公式アカウントにはカジュアルな投稿をするアカウントと比較的真面目な文体で投稿するアカウントがある中で、私たちは「世界初の家電製品」という洗練されたイメージを打ち出すため、前者の方向性で丁寧に情報発信していこうと決めていました。
ただそうは言っても、初回ということもあり、Twitter利用者が好みそうな目線にあわせたハッシュタグもあって良いのではと思い2つ目の「#全部の自宅のライトをこれにしたい」を準備して実施しましたが、この2つ目のハッシュタグを投稿したところ、少しだけネガティブな反応が出てしまいました。
これを見て後者は早々に取り下げ、途中からは1つ目の「世界初」にフォーカスを当てたハッシュタグに戻しました。2つ目はTwitterの雰囲気に合わせたものの、利用者のコンテクストに合わせすぎた、と反省しました。
MZ:2回目はどのようなハッシュタグを設定したのですか。
岡本:2回目は初回と比べて時間的に余裕があったので、私たちが「popIn Aladdin」で提供したい価値について議論し「#寝室シアター」というタグにしました。これは先ほどの反省が活かせたハッシュタグになりました。
話題性の高い商品×トレンド大賞で相乗効果
MZ:続いて、もう1つの施策である#Twitterトレンド大賞 2018への協賛について、実施背景から教えてください。
岡本:#Twitterトレンド大賞 は、1年間のツイートデータを分析し、その年に話題になったツイートやキーワードをアワード形式で表彰するものです。「popIn Aladdin」は、クラウドファンディングサービス「Makuake」で90日間に7,000万円超の支援金をいただき、2018年の上期で最もご支援額が集まった大きなプロジェクトとなりました。
さらに、同サービスが行っている「Makuake Award 2018」でも最高賞の「Makuake GOLD賞」を受賞しました。この意味で、我々の商品自体もトレンドを作れていたので、協賛すれば相乗効果が得られるのではないかと考えました。
MZ:実際にトレンド大賞の協賛時にはどういったことを行ったのでしょうか。
岡本:Twitter上のライブ配信でトレンド大賞を発表する中で生CMというものが流れるのですが、そこで家電芸人でおなじみの品川庄司の品川祐さんとガリットチュウの福島善成さんに「popIn Aladdin」の商品紹介をしていただきました。