「越境ECを身近に」eBayの手厚いサポート
――趙さんのご経歴と現在の業務内容、そして改めてeBayというプラットフォームについてお聞かせください。
もともと外資系消費財メーカーで10年以上国内向けのマーケティングを担当していたのですが、海外市場に可能性を感じ、新しいフィールドにチャレンジしたいという想いから、2018年9月にイーベイ・ジャパンへ入社しました。現在はマーケティング部のリーダーとして、越境ECを検討してもらえるような情報発信、その情報を得た企業様がeBayを始めやすい環境作りに取り組んでいます。
eBayは1995年にシリコンバレーで設立されたオンラインのマーケットプレイスなので、プラットフォーム自体はアメリカをベースに全世界で使える反面、すべて英語になっています。日本のセラー様にも出品やバイヤーとのやりとりを英語で行っていただく必要があるため、その点にハードルを感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、多くのセラー様が翻訳ツールを駆使するなど、工夫されつつ出品されています。
もともとの出自がオークションということもあり、中古やCtoCを含む多様なターゲットに向けたプラットフォームであるという点がeBayの特徴です。また、中古品やブランド品に強いeBayではより信頼できる商材を出品、購入していただけるよう、第三者の業者と提携して商品の真贋を判断してもらう「eBayオーセンティケイト」という独自のプログラムを導入しています。あとは1.79億人規模のバイヤーが世界各国にいることで、セラー様にいろいろなチャンスを提供できるのも強みのひとつです。
イーベイ・ジャパンは越境ブームが起こった2014年より前の2009年から、約10年に渡って越境ECの支援を行っています。これほど長い間EC事業者の越境ECをサポートしている企業は他にいないのではないでしょうか。日本のセラー様と他国のバイヤーの間で生じるギャップを日本語で、日本時間にサポートするのが我々イーベイ・ジャパンの存在意義です。
より多くの方に向けて越境ECビジネスをサポートするために、「法人無料スタートサポート」というものも進めています。簡単な入力や審査、書類の提出は発生しますが、サイト上のボタンから無料で登録していただけます。主なサポート内容としては、出品時に日本語で利用できるツールを提供したり、各国のECに関する情報を発信したりするというものです。
とくに後者の情報は非常に重要で、アメリカでインターネットタックス制度が始まるなど、国によって関税や法律は変わることがあります。世界各国の支社からそういった情報が早く集まるので、法人登録を行っていただければイーベイ・ジャパンで翻訳した情報を日本のセラー様にもお伝えしています。