広告枠の提供に加え、F1層に刺さるクリエイティブ制作も支援

――会員向けアプリ「ミュゼパスポート」は、どのようなものなのでしょうか。
木村:「ミュゼパスポート」は、現在サロンに通われているミュゼ会員様を中心にご利用いただいています。コラムや占いコンテンツの配信とともに、ECサイト「ミュゼショッピング」といった会員限定のサービスなどを展開し、ひとつのメディアとして機能しています。

アプリを運営している目的はLTVの最大化です。アプリを通して常日頃からミュゼに接触していただくことで、LTVも上がっていくと考えています。また、アプリでユーザーが求めている情報を正しく発信することが、そこに出稿される広告への信頼性にもつながると考え、安心してご覧いただける質の高い情報をお届けするよう心がけています。
――具体的には、どのようなプロモーションを行っているのでしょうか。

木村:「三愛水着楽園」からリブランディングを行ったAi様は、昨年、水着の販売にとって勝負となる6月下旬頃から、ミュゼパスポート内での広告掲載やクーポン配信、会員向けメルマガの配信を行いました。
Ai様はSNSを含めたオンラインでの発信が弱いという課題を抱えていらっしゃったため、ミュゼからは20〜30代の女性に向けた広告のクリエイティブやメルマガの文章を提案させていただきました。
クリエイティブに関しては、「ミュゼといえば水色」とトンマナを合わせて作ってくださる企業様も多いのですが、ブランドのイメージは保持した上で、F1層が好みそうなものを作成するのがおすすめですね。
店舗では会員基盤を活かした効果検証が可能
――リアル店舗ではどのようなマーケティング支援を行っているのでしょうか。
木村:サロンの様々な所にお客様とのタッチポイントがあります。
ウェイティングスペースにはデジタルサイネージが設置されており、少し前は靴下メーカーのナイガイ様の広告を配信しました。同時に店内にPOPと商品サンプルを設置し、実際に見て触ることができるキャンペーンを展開して、広告との相乗効果を図りました。

サンプリングに関しても、街頭で配る場合とは違った取り組みをしています。スタッフが実際に試した上で、その感想とともにお渡しすることができ、実施後は、会員様とスタッフの双方にアンケートを取ることが可能です。たとえばシャンプーであれば、配られた後にその商品の使い心地やその後買ったかどうか、普段使っているシャンプーは何かなどを調査することが可能です。
――反響が測れることで、次の施策に活かすことができますね。
木村:デジタル広告であれば明確に数値で反響が測れますが、店内設置やサンプリングに関しては、これまで「実施してもその効果を追えない」「本当に効いたのだろうか」というご意見が多くありました。リアルの施策に関しても、効果検証をできるだけ可能にしていくことが大切だと考えています。