Longtail UXの日本での導入と海外での改善事例
MZ:Longtail UXのソリューションは、どういったクライアントにマッチするでしょうか。
ズムラ:たくさんの商品フィード、コンテンツフィードを持っていて、それに応じて必要となる一般系キーワードの多いクライアントです。この条件に合えば、ECサイト、旅行、人材、マーケットプレイス、金融、教育など、どんな業界でも有用です。我々は、既存のページ数が1,000以上、コンテンツフィードを1,000以上持っていることを推奨しています。
MZ:既に日本でも導入する企業が決まったんですよね。どういった点が評価されましたか。
飯野:7月に業界最大手人材派遣会社さんや体験予約サイトさんで導入が決まりました。2社とも、一般系キーワードが多いので、それに合ったLPをたくさん作りたいけれどリソースがないといった課題感を持たれていました。体験予約サイトのご担当様は、前の職場で類似ソリューションを使われていて、Longtail UXの持つ機能が他にはないものだという点をご評価いただけました。業界最大手人材派遣会社さんは、一般系キーワードについてより低い獲得単価を実現できるのならば導入したいとのことでした。それをLongtail UXに相談したところ可能だということでした。
MZ:先行してLongtail UXを導入して、パフォーマンスが大きく改善された海外の事例について教えてください。
ズムラ:たとえば、GraysOnlineというオーストラリアのeBayのようなサイトでは、SEO経由の売上が152%増加しました。また、Segundamanoというメキシコ情報掲示板サイトでは、SEO経由のリード増加が107%以上、リスティング広告におけるROIの改善が67%以上という成果が出ました。クライアント全体では、平均してROIが50%以上改善されています。
広告主の手でコントロールを
MZ:このパートナーシップにおいて、両社が実現したいことはなんですか?
ズムラ:短期的には、日本の市場をさらに理解することで、日本のクライアントに対してより良い形でサービス提供をしていきたいです。そして、SEOやリスティング広告において日本企業が抱える具体的な課題を一緒に解決していきたいです。中長期的には、日本にオフィスを開き、日本国内でサポートできる体制を作っていきたいです。
飯野:起業前から海外の最先端ソリューションを国内へ持ってくる仕事をしてきましたが、Longtail UXほど本当に導入したいと思えるSEO/SEMのテクノロジーを持つ企業はなかったです。それほどの技術なので、多くの企業に導入してもらいたいです。今後は旅行、人材業界のほか、まだEC業界にも広げていきたいと思っています。
MZ:最後に、両社の今後の展望をお聞かせください。
ズムラ:海外のマーケットではより顕著なのですが、GoogleやAmazonといったプラットフォーマー側でどんどん広告を自動化・最適化するようになったのは便利ではあるものの、その反面広告主側がコントロールできる部分が少なくなっています。Longtail UXにより、広告主が自分たちの手でWebサイトをコントロールできるように支援できればと考えています。また、Amazon向けのソリューションの開発に着手しています。これによりAmazonの商品フィードについても広告主の手でコントロールして、最適化できるようになるはずです。
飯野:去年戦略的業務提携を締結したオランダのリスティング広告自動最適化サービスAdScaleと合わせて、Longtail UXを国内でも広告主や広告代理店にもっと使ってもらえるようにしていきたいですね。