レポーティングの工数削減で、施策に割ける時間が増える
――広告効果の可視化に取り組むにあたって、アドエビスの強みについて教えてください。
根口:データ活用には、データの質も大切です。アドエビスは、Apple製品のSafariにおける広告計測制限「ITP」にも対応していますし、リードタイムの長いBtoBマーケティングに適した長期間のデータ保持力も強みです。ですから、チャネルや経路が複雑でも、アドエビスならデータが追えるのです。
笹井:また、ただデータを連携するのではなく、レポーティングの工数が短縮できることも特長です。アドエビスとSalesforceをつなげ、一度Salesforce側でレポートを組めば、自動で最新のデータやアドエビスの強みであるアトリビューション分析、アシスト効果のデータを反映したレポートが作成できます。
根口:このようにデータが活用できると、ロジックをもって新しい施策にも取り組めますね。
「ゴールは成約や売上」が当たり前になる世界に
――それでは最後に、皆さまがこれから取り組んでいきたいことをお話ください。
伊藤:当社では、オンライン・オフライン問わず、あらゆるタッチポイントの効果を可視化したいと考えています。BtoBマーケティングには、オフラインの広告、イベント・セミナー、名刺交換など様々な経路がありますから、それらの成果が総合的にわかるといいですね。また、アドエビスが連携できる外部サービスの広がりにも、期待しています。
当社も、コロナ禍で数ヵ月間リモートワークが続いています。元々経営層含めてデータ活用への理解はありましたが、若い世代を中心に、よりマーケティングデータへの関心が深まってきました。セールスもSalesforceに精緻な情報を入力していこうと意識が高まっており、ますますデジタルマーケティングが加速していくと感じています。
根口:今後も、ユニリタ様と新たな施策にチャレンジしていければと考えています。
たとえば、お役立ち情報をまとめたホワイトペーパーを訴求して資料ダウンロードを促す広告施策はリード単価を安価に抑えるために多くのBtoB企業が実施していますが、果たして商談や成約にもつながっているのか? そのような“訴求軸”での違いも評価していきたいと思っています。
笹井:マーケターの皆様は「広告施策が売上につながったのか分からず投資判断が難しい」というようなお悩みを抱えられている方も多いかと思います。また、BtoBマーケティングはまだまだアップデートしていけると思っているので、今回ご紹介したアドエビス×Salesforce連携機能を通じて、そのご支援をしていきたいと思います。
根口:メディックスは、特定の媒体や施策にこだわることのないソリューションニュートラルの姿勢を大切にしているため、媒体や施策を本質的に評価していきたいと思っています。BtoBにおけるデジタルマーケティングはリード獲得に目を向けがちですが、本来のゴールは成約や売上です。それらを目的とするコミュニケーションが、当たり前の世界に変えていければと思います。