ユーザーに優しさのある商品を開発

Q1:ポケトルの開発背景は?
僕自身が、東京などに出張に行った際に、500mlのお茶を買っても宿泊先のホテルで捨ててしまっていることもしばしばありました。また、京都から東京出張の際に、500mlのペットボトルのお茶を必ず買っていたのですが、そもそもカバンに500mlの飲み物を持ち歩くこと自体とても重く、「かさばるなー」と感じておりました。
身体の大きい僕ですらこんなことを感じているのであれば、身体の小さい女性であれば絶対に同じことを感じている人がいると思い、そこから世の中のボトルを調べ出します。大手水筒メーカー様で最小サイズが200mlでした。そこで「女性の行動範囲の30分~1時間だけに使って欲しい!」と、通勤されている女性をターゲットにポケトルを開発致しました。
Q2:商品・サービス開発をする上で大事にしていること、またデジタル化が進む中で取り入れていることは?
もちろん商品のデザインや、品質面は大事なんですが、僕や会社で企画した商品で一番大事にしていることは、その商品が使われる方にとって優しさがあるのか、ないのかということです。
いくらデザインが良くても、使用される方に対して、環境に対しての優しさが商品の中に含まれていないと意味がないと思っております。デジタル化が進む中で、現物を扱う以上、優しさがさらに大事になると思っております。

株式会社デザインワークスエンシェント 代表取締役 小林裕介氏
大学卒業後、貿易と商品開発事業をしている企業に就職。7年ほど勤め、32歳のときに独立。前職での商品生産のノウハウを活かし土産物を開発して卸す会社を設立。2019年で10周年を迎え、独立当初からの理念であった、メーカーとして商品を作ることを目指し、新たにデザインワークスエンシェントを設立した。
プランナーの実現したい思いを最優先に

Q1:ユーモア雑貨ブランド「YOU+MORE!」シリーズの開発背景は?
子どもを出産してすぐに長く家にこもる時期があり、ユーモアがあるものにひかれていきました。ほほえむ時間があることで、毎日がもっと楽しくなることを実感し、いつか「ユーモア」をテーマにしたものを作ることができたらと思っていました。
その後、復職した際にあるブログで「フェリシモの雑貨はユーモアがあるから好き」というコメントを見つけ、ユーモアある生活雑貨ブランドをもっと作れば、もっと喜んでいただけるのではないかと思い、YOU+MORE!ブランドを立ち上げました。立ち上げから6年を過ぎ、多くのお客様にYOU+MORE!の商品を手にしていただいています。
Q2:商品・サービス開発をする上で大事にしていること、またデジタル化が進む中で取り入れていることは?
「ふふふ」と笑っていただける「ごきげんな時間」を作り出すべく、常に新しいアイデアを考えています。プランナーの実現したい思いを最優先にしているので、Twitterでは「なぜ通ったの?」という投稿を見かけることもあります。プランナーたちが楽しく商品企画をしてくれているので、自然とお客様にもおもしろさが伝わっているのではと感じております。
SNSでの情報発信では、ユーザーのみなさまに喜んでいただけるコミュニケーションを心がけています。毎月新商品を公開するたびに嬉しいコメントをいただいているので、プランナーのみんなと笑顔で拝見させていただいています。

株式会社フェリシモ
ユーモアG USEDoG 猫部G グループリーダー 豊川紗代氏
フェリシモ入社後、ファッションのカタログ制作、生活雑貨の商品企画に従事。育児休業明けにユーモア雑貨ブランドYOU+MORE!(ユーモア)を立ち上げ、同ブランドのマーケティング戦略に携わる。今はユーモアグループリーダーとして、水族館や動物園とのコラボ企画運営を行う。また、小鳥部、海とかもめ部、猫部、インテリア雑貨ブランドのマネジメントと商品企画に携わる。