組織に蓄積した知見を活かす
栗原:ちなみに奇しくも私も元々営業だったのですが、まったくパフォーマンスが出ず、このままでは本当にまずいと思って、マーケティング部門に移ったんです。そちらの仕事が割と性に合っていて、一気にパフォーマンスが出るようになったので、近い話だなと思って聞いていました。
どこに適性があるのか、事前にわからないですよね。「営業で成果が出てないということは、君の強みは別にあるはず。この部門に行ってみたら」というチューニングはなかなか行われず、「もっと頑張れよ」と言われてしまう。
川西:彼の場合はセールスからマーケティングへの異動でしたが、マーケティングの中でもファネルのどこを担うのが最適か、適性を見抜くのが本当に難しい。本人の意向もありますし、さらにその意向と得意領域が合っているかどうかもわからない。
栗原:そうですね。適材適所という観点で、現在、気をつけられていることはあるのでしょうか。
川西:「こういう特性を持っていて、こういうパフォーマンスを出している人は、この領域で成功する確率が比較的高そうだ」という経験値が組織に蓄積してきているので、まずはそれに基づいてアサインしています。
それから会社全体の人事制度として、freeeという枠組みにとらわれず、長期的にどのようなキャリアを作っていきたいか面談する機会を、新たに設けるようになりました。本人のやる気はパフォーマンスを出せるかどうかのかなり大きな分岐点になるので、重要視して組織を作るようにしていますね。
~つづく~
後編では【BtoBマーケターにアサインしたい人の条件】【成長速度が速いfreeeにおいて、川西さんが持っている戦略上の危機感】についてお話いただきました。10月に公開予定です!