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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

複数のシナリオを想定し、打ち手を多く持つ ニューノーマル時代のブランドに必要なこと

自分らしさに回帰する生活者に何を提示すべきか

――今回を機に、私たちの働き方も変わりました。注目されている点や、それに対してマーケターが持つべきスキルやマインドセットにも変化があれば、うかがえますか?

 周囲を見ていると、働く女性の皆さんが、よりリモートワークを歓迎しているようですね。通勤する生活には戻りたくないという声を多く聞きます。特に、子育て中だと通常時からマルチタスクですから、リモートワークで時間を効率的に使えるところが大きいのだと思います。新しいサービスの利用度や寛容性も、女性のほうが高かったようです。今後、忙しい女性にとって働きやすい環境が整ってくるのではと思います。

 マーケターの視点だと、オンラインが充実してくることで、改めてオンラインとオフラインの価値の見極めが必要になるでしょう。たとえばオンラインはOnetoOneのコミュニケーションには優れていますが、リアルイベントのような1対nの発信や臨場感は創出しにくい。もちろん自身の仕事も効率化しながら、こうした特徴をうまく使い分けることが大事です。

――働き方や時間の使い方の変化に関しては、この先も継続的に家の中で過ごす時間が増えそうです。すると、ブランドは新たな接点の創出が課題になると思いますが、どうアプローチしていくといいでしょうか?

 情報接触がネットに偏り、新しい偶然の出会いやセレンディピティがなくなるということですよね。確かに、それは今後の課題になりそうです。ただ、一方でコロナ禍の消費行動のひとつに書籍が多く売れたという点があり、情報を求める機運は高まっています。その積極性をネット上でうまく捉えられれば、新しい顧客にアプローチできるのではと思います。

 逆に、一見矛盾するようですが、時間ができたがゆえに足元を見つめ直す機運もあります。断捨離が流行ったのもその一端ですね。情報や産業に振り回されず、自分らしさや自分の価値観を意識するようになった人に、「自分には本来こういうものが必要だった」と思ってもらえるようなブランドの世界観が必要だと思います。そんなアプローチは、一過性ではない顧客の獲得につながるのではないでしょうか。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:48 https://markezine.jp/article/detail/34062

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