SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

ネット広告 2022年問題

Cookieに代わる代替技術は?データ規制の変化に我々はどう対応するべきか

今後注目すべき技術、教えます

 これらの背景を踏まえた上で、代替テクノロジーとして注目されているのが以下の2サービスです。

・許諾取得済み共通IDサービス

・プラットフォーム提供のデータ活用環境

許諾取得済み共通IDサービス

 「許諾取得済み共通IDサービス」には、海外のID5という会社やLiveRamp、The Trade Deskが提供しているUnified IDなどがあります。元データは、メールアドレスを暗号化したIDを利用したり、エンドユーザーに許諾をとったデータを活用したりしています。そのため、全ブラウザに対してIDを振ることはできないかもしれないですが、一定数のデータを取得することはできると考えられます。

 まだ日本国内にこの手のアドテクノロジーの会社は出てきていませんが、今後国内でもこのような許諾取得済みの共通IDをメディアや広告主、アドテクノロジー企業で使うという取り組みは何らかの方法で出てくるのではないかと考えています。

プラットフォーム提供のデータ活用環境

 「プラットフォーム提供のデータ活用環境」は、AppleやGoogleなどが今後リリースしていくことを予定しているサービスになります。これらはプラットフォームが提供しているサービスなのでITPやPrivacy Sandboxに準拠した形でのデータ収集が実現するでしょう。

 共通IDサービスと比較すると自由度は低いものの、プラットフォームから出されてくる技術的な仕様を追随し続ける必要はなくなるので、開発面でのコストは下げられるのではないかと思います。

まとめ:重要なのはできなくなる・できることの把握

 ここ数年の間にデータ活用における制約や規制が目まぐるしく変化してきました。それに対応する方法や手段の新しい技術が提供されてきており、「できなくなること・できること」を把握していく必要があると思います。

 今後のデータ活用やアドテクノロジーのスタンダードになる可能性があるような内容です。次回の連載記事では、データ活用をしていくそれぞれの人たち(メディア・広告主・ベンダー)にとってどのような影響があり、それらに対応していくためにはどのような対応策をとっていくべきかということについてご紹介します。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
ネット広告 2022年問題連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

簗島 亮次(ヤナシマ リョウジ)

株式会社インティメート・マージャー代表取締役社長。
慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科を2010年首席で卒業。2013年、Googleのレイ・カーツワイル氏が2020年に起きると予測した「あらゆるデータがひとつに統合される」という革命を冠した株式会社インティメート・マージャーを創業し、2019年10月東証マザーズへ上場。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/08/25 08:00 https://markezine.jp/article/detail/34072

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング