注目メディアmybest 専門家監修のコンテンツで検索流入を伸ばす
もう1つ注目したいメディアがあります。図表8のメディアランキングで7位に入っているmybestです。mybestは家電やコスメ、食品、ファッション、車や保険に至るまで、様々な商品を比較検証し、専門家監修のもと特長を解説する商品情報サイト。特に「商品ジャンル」と「おすすめ」を掛け合わせた検索流入に強く、たとえば「スマホスピーカー おすすめ」「野菜ジュース おすすめ」などでGoogleの検索結果1位を獲得しています(2020年9月末時点)。
検索流入セッション数の推移を調べると、新型コロナの感染拡大以降、流入が大きく伸びていることがわかりました(図表10)。

感染予防のため人混みを避け、効率的に買い物をしたいという消費者意識はしばらく継続するとみられ、mybestのような商品情報サイトで下調べをしてから実際に店舗へ買いに行く、あるいはそのままECサイトで購入を済ませるという傾向は今後も続くのかもしれません。
さらに、mybestの利用者属性は、20〜30代の若い世代の割合が高いという点もポイントです(図表11)。

mybestは「徹底した自社検証と専門家の声をもとにおすすめ情報を用意」とWebサイトのトップページで謳うように、情報の信頼性にこだわっていることから、企業側も安心して出稿できる場として、今後さらに媒体価値が高まることが予測されます。
データを活用し戦略的なメディア活用を
新型コロナがもたらした消費者行動の変容は一過性のものにとどまらず、デジタルメディアの利用にも大きな影響を及ぼしています。オンラインデータは変化を検知するだけでなく、誰にどのようなニーズが生まれているかなどの仮説を立てるのにも役立ちます。世の中の変化にも柔軟に対応できるメディア戦略に、データは頼もしい武器となるはずです。
■調査概要
全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)の協力により、2020年1月~8月のWeb行動ログを調査・分析。前年比は2019年の同時期との比較。※Webサイトの「UU数(推計)」は該当サイトを訪問したUnique User数。アプリの「UU数(推計)」は該当アプリを起動したUnique User数。いずれもヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測している。
※Webサイトのカテゴリーはヴァリューズが独自に定義。アプリのカテゴリーはGooglePlayのアプリカテゴリーより取得。
※スマートフォンの調査対象はAndroidユーザー。Google、YouTube、Gmailなどのプリインストールアプリは対象外とした(YouTubeを含む調査を行った図表5を除く)。