銀行×マーケティングの可能性を追いかけたい
――仕事では、どんなことを大切にしていますか。
様々な会社で経験を積み、活躍してきた同僚たちに、マーケティングの専門知識はまだまだ叶いません。では、私が貢献できることはなんだろう? ということを考えた結果、今は社内外のチームや人をつなぐ“翻訳”のような役割を進んで引き受けています。たとえば、マーケティングの部署にはバックグランドが違う仲間が集まっているので、まれにチーム内の会話が噛み合わないときもあります。また、当社は組織規模が大きく、部署によって持っている知識や情報が異なっていることから、他部署と企画を進めたり、予算申請をしたりする際に、伝えたいことがなかなか伝わらないこともあります。
そのようなときは、共通のキーワードやイメージなどを用いて、会話のきっかけを作るようにしています。例を挙げると、口頭での説明でわかりにくい部分は資料を作る、情報共有の会を行ってから業務の相談をする、といった工夫です。相手のことを理解する、私たちのことを理解してもらう、この両方を地道に行うことが、スムーズに業務を進めるために必要です。そして、チームの中では在籍期間が長く、銀行のビジネスや社内の状況を把握しているからこそ、役に立てる部分ではないかと思います。
また、ありきたりではありますが、一緒に仕事をするときは、相手と目を合わせて話をすること、聞かれたことの背景や、相手の意図を正しく理解して会話することを大切にしています。お客様だけでなく、仕事で関わるすべての方に対して、そうありたいと思っています。自分自身の熱意も大事ですが、それを最優先するのではなく、調和を大切にしながら進めたいですね。同僚や後輩もみんなフラットにコミュニケーションが取れ、お互いに教え合いながら仕事ができる環境を作ろうと意識しています。
――最後にこれから、どんなことにチャレンジしていきたいか教えてください。

やってみたいことは2つあります。1つはBtoBマーケティングです。これまでずっと個人のお客様向けのサービスに関わってきましたが、銀行のもう一方のお客様である法人のお客様へのサービスにも関心があります。これまで獲得してきたものとは異なるスキルが求められると思いますが、せっかく銀行に勤めているならば両方の世界で自分の力を試したいです。
もう1つは、引き続き個人のお客様に向き合いながら、デジタルマーケティングのスキルを広げることです。個人のお客様のライフスタイルが変化し、銀行として提供できるサービスも多様化しています。現在、銀行法の改正が一部始まっており、マーケティング力が活かせる領域も広がるのではないかと期待しています。よりお客様のお役に立てるサービスを企画し、生活の様々な場面で「みずほ銀行に相談しよう」と思い出していただけるよう、関係作りをしていきたいです。
偶然だと思うのですが「環境を変えてみようかな」という考えが頭に浮かぶたびに目の前の状況が変わり、新しい挑戦をすることができています。これからも、銀行とマーケティングを取り巻く状況の変化を楽しみながら、新しい挑戦をしていきたいと思っています。