時事通信編集委員。先端技術が専門。1958年和歌山県生まれ。大阪の高校を卒業後、渡米。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国、現職。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)フェロー。著書に「爆発するソーシャルメディア」(2007年)、「ウェブを進化させる人たち」(2007年)、「ブログがジャーナリズムを変える」(2006年)。共著に「次世代広告テクノロジー」(2007年)、「ネットは新聞を殺すのか」(2003年)、「サイバージャーナリズム論」(2007年)などがある。
広告ビジネス、今が勝負の分かれ目
受講する人の旬な情報ニーズとマッチした、タイムリーなセミナーに対する需要があるのではないかと思っています。ネット上の情報が無料化する中、出版やセミナーというオフラインの情報ビジネスの速報性を高めることで、新たなビジネスの境地を切り開いていきたいと思っています。
変わるメディアの関係性
現状は、ネットビジネスの広告売上が加速度的に伸びていて、テレビの売上がわずかながらも減少傾向にあるということでほぼ間違いないと思います。問題は今後の傾向です。今後の傾向をどう読むかで、勝負のときがいつになるのかが決まります。今後も紆余曲折があると読めば、売上高で決定的にならない限り勝負はついていない。今後の傾向はもう既に決まっていると読むならば、伸び率の差が出たところで勝負がついている、ということになると思います。
僕は、広告費におけるネットメディアの伸びと従来メディアの落ち込みの長期的傾向は、今後も変わらないだろうと思っています。ですので、僕自身は伸び率で差がついた今が、既に勝負の分かれ目と見ています。
でも、実際に広告ビジネスに従事されている人は、実際の売上高で勝負を判断されるのでしょう。それは当然だと思います。