※本記事は、2021年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』66号に掲載したものです。
世界のデイリーアクティブ利用者数は27.2億人に
Facebook Japan株式会社 執行役員 営業本部長 南 勲(みなみ・いさお)氏
ノースイースタン大学卒。1998年に外資広告代理店のJ.ウォルター・トンプソンへ入社し、広告営業を務める。フォルクスワーゲンで広告宣伝を担当した後、日産自動車に13年在籍し、国内デジタルマーケティングやグローバルマーケティング、ブランドマネジメントなど幅広い経験を積む。2018年にFacebook Japanの執行役員営業本部長に就任。
――Facebookはローンチから16年、Instagramは10年が経ちました。各プラットフォームの状況を、利用者数や利用者動向とともに教えてください。
2021年度第1四半期時点で、グローバルにおいて当社が提供するプラットフォームの月間アクティブ利用者数は34.5億人、デイリーアクティブ利用者数が27.2億人と、規模の大きさ・エンゲージメントの高さを強みとするプラットフォーム群に成長しています。また当社では、それぞれのプラットフォームに明確なミッションを持たせて運用しており、Facebookは「コミュニティ作りを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」、Instagramは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」を掲げています。
日本では、特にInstagramの利用が活発で、国内月間アクティブアカウント数は2019年に3,300万を突破し、その後も順調に伸張しています。また、ローンチ時は流行に敏感な若年女性を中心に広がりましたが、現在は幅広い方々の生活に密着したプラットフォームになっており、当社としても日本を重要な市場と位置付けています。
――日本の利用者はどのようにInstagramを使っているのでしょうか。
グローバルと比較した日本の利用者の特徴として、Instagram内で積極的に情報収集を行う点が挙げられます。たとえば、ハッシュタグで検索する回数はグローバル平均と比較して5倍、ショッピングタグがついている投稿から商品詳細を見る割合(図表1)も3倍という結果が出ています。
偶発的な出会いを求めて、能動的に動いている利用者が多いと言えるでしょう。