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MarkeZine Day 2025 Autumn

COLUMN

消費者欲求の兆しをSNSから見出す、ソーシャルリスニング分析の勘所

やみくもに質的な情報を集めても、インサイトは読み解けない

 この情報を、私たちが整理した「生活の14領域」ごとに収集し分析します。しかし、これらの領域それぞれについての兆しを私たちが見出すのではありません。定性ビッグデータで探す「新しい兆し」は、すべて消費者が消費者自身で感じている兆しを引き出す質問となっています。その兆しから、ソーシャルリスニングを展開することになります。

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 デコムでは、この生活の14領域から新たな生活の兆しの仮説を見つけるプロジェクト「Social Sprout」を展開しました。新しい可能性を探るキーワードのイメージを描いていただくために、レポートの中からその一部をご紹介します。

キーワード #家計簿公開

 1ヵ月の家計の支出を費目ごとに記録したものが、SNSにアップされている現象です。

 1ヵ月の振り返りの記録だけでなく、予め決めてあった予算の振り分けの記録など、予算の建て方の参考になります。投稿者はフォロワーから反応を得ることができ、他のユーザーは中々見ることができない他人のお金にまつわる情報を覗くことができて、上手なやりくりについて知ることができます。

キーワード #大人の発達障害グレーゾーン

 成人で発達障害の疑いがあることを指しています。

 専門医に罹り「○○傾向」と診断された人々や、自分の判断で発達障害に該当すると考える人々がこのハッシュタグを使用。本人の投稿に加えて、本人の身近な人が該当する人がエピソードを紹介しています。生きづらさを感じる人々が、つながって応援することができます。

 このように幅広いキーワードを数多く設定し、ソーシャルリスニングのデータの海にダイブして分析を行いました。その結果得られた新たな消費者欲求の兆しについて、次回は具体的に紹介していきます。

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この記事の著者

大松 孝弘(オオマツ タカヒロ)

株式会社デコム 代表取締役
大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるインサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。著書に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/08/03 08:00 https://markezine.jp/article/detail/36845

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