コロナ禍によりBtoBマーケティングのオンライン化が急速に進み、様々な企業が一歩先の打ち手を模索するようになった。そのような中、ヤプリはゲストを招いてトークする「週刊ヤプリオンラインセミナー」やPOP-UPストアの開設など、一見すると“BtoBマーケティングらしくない”コミュニケーションで顧客とのつながりを構築している。どのような考えのもと、施策を展開しているのだろうか。
※本記事は、2021年8月25日刊行の定期誌『MarkeZine』68号に掲載したものです。
素早い対応の裏には、フラットなコミュニケーションがある

株式会社ヤプリ マーケティングスペシャリスト
島袋孝一(しまぶくろ・こういち)氏2004年にパルコ入社。店舗リーシング・販促宣伝、経営企画室を経て、2013年よりデジタルマーケティングに従事。2016年総合飲料メーカーのキリンに入社。グループを横断するデジタルマーケティング部に所属。LINE公式アカウント、SNS運営に従事。2019年1月よりヤプリにマーケティングスペシャリストとして参画。
――はじめに、御社がブランドとして提供したい価値について教えてください。見込み顧客、既存顧客にどのようなブランドとして認知されることを目指していますか。
ヤプリは、「Mobile Tech For All」をミッションに、モバイルテクノロジーで世の中をもっと便利に、もっと楽しくすることを掲げています。プログラミング不要でアプリ開発を実現する「Yappli(ヤプリ)」により、アプリ開発の敷居を下げることで、あらゆる企業がアプリのテクノロジーにアクセスでき、人々のモバイルライフをもっと便利に快適にすることを目指しています。
――コロナ禍に突入した2020年の上期に、いち早くウェビナーを開催されるなど、タッチポイントの移行をスピーディーに進めていました。環境変化に強く、柔軟なコミュニケーションを展開するために、どのようなことが必要だと考えていますか。
比較的スムーズに移行ができたのは、コロナ禍以前からオフラインでの展示会やイベントで丁寧な顧客コミュニケーションを蓄積してきたこと、マーケティングチームの機動力が大きいと思います。そして、お客様がどんなコミュニケーションを求めているかをいち早く感じ取る、つまり“空気を読む”ポイントは、「いかに日常的に社会の・業界の・社外の方々とフラットなコミュニケーションを行えているか?」にあると思っています。様々なステークホルダーとアポを入れないと会話できないような関係ではなく、SNSやDMでサクッとチャットできる関係を築く、オープンな場(Facebook、Twitter、LinkedInなど)での対話のチャネルの受け皿として持っておくことが、変化に対する日常的な備えになると思っています。これはリアルな接点でも一緒です。当社オフィスには、オープンなラウンジスペースがありますが、これはなんの用事がなくても立ち寄っていただける場作り・空気作りを大切にしてきたからです。今後の状況を見極めながら、その役割をまた復活できるようにしていく予定です。
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