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MarkeZine Day 2025 Retail

マーケティングを経営ごとに 識者のInsight

広告もアイデアに。Pinterestが“ユーザー軸”で見据える、次の一手

オンラインでの購買にも“心躍る体験”が必要

 またもうひとつ、自分自身の行動の変化として、ショッピング体験がパンデミックによって大きく変化しました。私は元々ショッピングが好きで、洋服・インテリア・食材などは実際にお店に行ったり、時には産地に赴いたりと、実際に商品を手に取って、作り手の思いを聞くという「ショッピング体験」そのものが好きな人間でした。

 オンラインでももちろんショッピングはしていましたが、どちらかというと、オンラインでは生活必需品を価格や利便性を見て購入することが多く、ショッピング体験を楽しむという感覚はありませんでした。

 しかしパンデミックでオンラインでの購買機会が増えたことで、徐々にオンラインでもブランドのストーリーや作り手の思いを重視するなど、モノの買い方が変わっていきました。

 こうした自分自身の変化も受けて、これからのオンラインショッピングは単純にモノを買うだけでなく、心が躍る体験が必要なのでは、と強く感じるようになっていったのです。

ミッションへの共感とビジネスとしてのユニークさ

――なぜ今回の参画を決められたのかお教えください。

 Pinterestに参画した理由は大きく3つあります。ひとつめはミッションへの共感です。Pinterestが掲げる「暮らしをさらに豊かにするインスピレーションの発見と実現をもたらす」というミッションと、その考え方を軸にビジネスを広げていく姿勢は、私自身のキャリアの軸である「テクノロジーの力によって生活者、あるいはビジネスをより豊かにする手助けをする」という考えに合っており、非常に共感しました。ふたつめは、Pinterestは広告ビジネス含めてユーザーにポジティブな体験を提供しており、それが今の時代に非常にマッチしていて、かつユニークだと感じたことです。

 海外ユーザーに対して行ったリサーチでも、10人中9人が「Pinterestはポジティブなプラットフォームである」と回答しており、広告に対しても好意的な反応が出ていることがわかっています。生活を豊かにするためのアイデアを前向きに探すユーザーが集まるプラットフォームというのは、非常に魅力的で、ビジネスとしての伸び代も感じています。

 そして最後は、人です。Pinterestで働く人たちは、みんな自分の仕事において「どうすればもっとユーザーに良い体験を提供できるのか」と考え、行動しています。それは、会社が掲げるユーザーファーストの価値観が強く根付いているからこそだと思います。そういったカルチャーに魅力を感じたのも、決め手のひとつですね。

 さらにPinterestは今ショッピング機能の拡充にも力を入れているということで、まさに自分自身の購買における価値観・行動の変化が起きたときだったので、ちょうど良いタイミングだと思いましたし、自分自身の経験が活かせる場でもあると感じ、参画するしかないと思いました。

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ユーザーにとって価値ある広告ビジネスを展開していく

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この記事の著者

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/01/25 06:30 https://markezine.jp/article/detail/38142

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