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サウナーたちを巻き込みながら進行中!ユーグレナが仕掛けた「サウナプロジェクト」の謎を解く

ととのい、サウナブーム、そしてユーグレナの意外な(?)関係性

MZ:さらに踏み込んだ取り組みとして、サウナ体験への提言も行っているのも驚きでした。

北見:これは、近年のサウナブームが一過性のもので終わってしまうのではなく、いつまでも続くサステナブルなものであってほしい、という考えから制作したものです。最近「ととのい」を追求するあまり、身体に負担をかける危険な入浴法をしているケースが増えていると聞きます。たとえば、非常に疲れているときに水分を摂取せずにサウナと水風呂を往復する、といった方法です。さまざまなルールがあって敷居が高い、という声もあります。サウナ好きの一人として、無理をしない気軽なサウナの入り方を提案したいと、ポスターにしました。

制作したポスタークリック・タップで拡大
制作したポスター
クリック・タップで拡大
賛同してくれる銭湯には足を運んでポスターを貼りに行く
賛同してくれる銭湯には足を運んでポスターを貼りに行く

 実はサステナブルというのは、ユーグレナが目指す姿そのものでもあります。ユーグレナは「いきる、たのしむ、サステナブる。」というフィロソフィーを掲げ、本気で実行しているところです。サウナというコミュニティでそれを実践しながら、「サステナブル」の具体的な形を示すことができればと考えました

サウナーたちを巻き込みながら進行中

MZ:あのポスターは、サウナへの想いと御社の目指す姿が重なり合ってできたものだったとわかりました。ポスターを発表したプレスリリースにも、サウナーさんたちのコメントも掲載されていましたね。

北見:プロジェクトを知ったお客様に「盛り上がっているから参加してみたいな」と思ってもらえるよう、協力してくれる方々には、なるべく顔を出して出演していただいています

 ポスターやムービーの制作にも、協力していただいています。たとえば「水風呂の温度の表現はどうするか」「どんなイラストで考えを伝えるか」など、すべてみんなで話しながら決めていったものです。

みどり湯の清水さんも撮影に協力してくださいました!
みどり湯の清水さんも撮影に協力してくださいました!

 プロジェクトを盛り上げてくださるサポーターのコミュニティは、「向蒸委員会(こうじょういいんかい)」と命名しています。「ここでサウナのイベントをやっているから、からだにユーグレナを置いたらどう?」「次はこういう企画をやってみたい」など、いろいろな提案をしてくださるんです。楽しみながらやっていった結果、ユーグレナも愛してもらうことができれば嬉しいと考えていたので、とても理想的な形となっています。

MZ:SNSでも連日つぶやきが見られますね。

北見:ありがたいことにたくさんの反響をいただいています。みどり湯さんに続き、複数の銭湯のオーナーさんから「ツイッター見ました!ポスターを貼らせてください!」といった申し出をいただけています。

 私自身もいろいろなサウナに出向いて発信を続けていて、ハッシュタグには「#ユー活」を使っています。実はこのハッシュタグは別のプロジェクトでも使っているため、サウナプロジェクトの効果を厳密に計測することはできません。でも、それでいいと思っているんです。数字の大きさではなく、お客様に盛り上がりを感じていただけているかどうかが重要なので、“山”ができているのが確認できれば、それでいいと思っています。

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情報流通が変われば、ブームのあり方も変わる

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この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/02/18 08:30 https://markezine.jp/article/detail/38275

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