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MarkeZine Day 2025 Retail

生活者データバンク

新鮮な生活者の記憶をマーケティングに活用

意識データには鮮度がある

 今回、お風呂用洗剤(本体)、鍋つゆ、RTD(Ready to Drink)缶、冷凍食品の4カテゴリにおいて、各カテゴリ売れ筋上位10商品を対象に、生活者が商品購入後、最速1分以内にリサーチが可能な仕組み(※1)を用いて聴取を行った。聴取方法は図表2のように、買い物後にレシートと対象商品バーコードをアプリへ登録するとアンケートが届き、回答してもらうというものである。

図表2 「CODE秒速リサーチ」聴取手法(タップで画像拡大)
図表2 「CODE秒速リサーチ」聴取手法(タップで画像拡大)

 今回の事例から、販促キャンペーンや、いつも買っている商品であっても無条件で購入するわけではなく、自宅のストック状況や子供の声などが影響していることを具体的に把握することができた。図表3は購入後、数分から1時間の間に得られた回答であるが、1週間以上経過した後では生活者の記憶が薄れ、ここまでの詳細な情報が得られる可能性は大幅に下がると考えられる。

図表3 購入直後に得られたアンケート回答事例(一部表現や実名部分を加工)(タップで画像拡大)
図表3 購入直後に得られたアンケート回答事例(一部表現や実名部分を加工)(タップで画像拡大)

 商品の陳列状況や使用シーンについても聴取したところ、図表4のような回答が見られた。

図表4 購入直後に得られたアンケート回答事例(一部表現や実名部分を加工)(タップで画像拡大)
図表4 購入直後に得られたアンケート回答事例(一部表現や実名部分を加工)(タップで画像拡大)

 特に陳列棚については前述の購入理由と同様、記憶が鮮明だからこその詳細な記述は、生活者のショッパーインサイトを理解する上で非常に役立つのではないだろうか。

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新鮮な意識データ×ログデータでより深い生活者理解を

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この記事の著者

松岡 滉一(マツオカ コウイチ)

株式会社リサーチ・アンド・イノベーション サービス推進部長

広告プランナーを経て、2019年リサーチ・アンド・イノベーションへ入社。日用消費財メーカー向けSaaSを立ち上げたのち、家計簿アプリ「CODE」のプロダクトマネジメントを担当。2020年より現職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/03/29 07:30 https://markezine.jp/article/detail/38632

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