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小売企業が知っておくべき、今後の購買体験に必要なユニファイドコマース&その実現方法

ユニファイドコマース実現のために必要なこと

──ユニファイドコマースを実現していく上で重要なことはなんだと思いますか。

 調査で上位に挙がっていたポイント制度や会員制度の共通化はもちろんですが、在庫の統合管理も外せないポイントだと思っています。

 たとえば、アパレルなどの物販の場合、店頭とECでの在庫管理が統合されている企業は少なく、進んでいても店舗の在庫情報がECにも掲載されているだけというのが現状です。

 店舗の在庫情報が載っているだけでは、ECに在庫がない場合、店頭に向かわなければなりません。一方、店頭に商品がなくECへの購買を促すと、購入機会を逃してしまう可能性もあります。

 オンラインとオフライン両方で自由に購買ができる体験を実現するには、情報の共有だけでなく在庫の共有もできる、これまでよりも一歩踏み込んだシステムが必要なんです。

──欲しいと思ったときに、余計なアクションをせずとも買えるのは嬉しいですね。その他にはいかがでしょうか。

 取り組みが進んでいるクライアントから聞いた話で重要だと感じたのは、社内制度の整備です。たとえば、いくら在庫を統合管理できても、EC部門と店舗部門が対立していれば各部門が売上を奪い合う形になってしまうため、店舗は店舗の売上を、ECはECの売上を追ってしまいます。

 そのため、部門の再編成を行い、さらには店頭でご案内しECで購入された際に店舗スタッフの評価に加点されるようにするなど、社内の仕組みを変えることで店舗・ECの両部門のスタッフがどちらで買ってもらってもいいと思ってもらえるようにすることが大切です。

 ユニファイドコマースを進めていくには、システム周りの統合と組織・制度の再設計が求められると考えています。

ユニファイドコマース実現を支えるTIS MARKETING CANVAS

──在庫や顧客情報の統合管理など、ユニファイドコマース実現には様々な条件が必要なことがわかりました。御社では、TIS MARKETING CANVASの提供を通じてユニファイドコマース実現の支援をしていると思いますが、どのようなサービスなのでしょうか。

 TIS MARKETING CANVASは、顧客コミュニケーションからデータ統合・利活用、そしてコマースの3つの領域をソリューション群でカバーする全社統合型マーケティング基盤です。これまで話してきた在庫連動や顧客の情報管理に関しても、オムニチャネルOMS(オーダーマネジメントシステムの略)やデータ統合利活用プラットフォームサービスを活用し実現します。

 また、特定のソリューションに縛られず、最適なソリューションを組み合わせて各社にカスタマイズした形で提供できることが魅力の1つです。

 マーケティングの中でもプロモーションや商品など顧客の目に見える部分に集中してしまうケースが多く見られますが、それと同じくらい物流や在庫、データ基盤などバックエンドのシステム構築が欠かせません。ここを整備すれば、プロモーションなどで得られるパフォーマンスをさらに引き上げることができます。

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TISだからできる、小売企業へのサポート

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この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/07/19 10:00 https://markezine.jp/article/detail/39378

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