「データを次に活かせる」ギフトマーケティングの最先端
MZ:では、「giftee Box」とはどのようなプロダクトであるか、篠塚さんから詳しく伺えますでしょうか?
篠塚:「giftee Box」は、約500種類のラインアップの中から好きな商品を選べるデジタルギフトです。
従来のカタログギフトと異なるのが、たとえば「giftee Box」1,000円分を受け取ったお客様は、その中で複数のギフトを組み合わせて選択できる点です。お客様の嗜好やタイミングにより柔軟に合わせられる仕組みになっています。
篠塚:ギフトを配布するようなキャンペーン施策においては、その企業のブランドに対してよりポジティブな印象を持っていただくことが重要です。お客様の満足度を高めてブランド評価を高めるためにも、幅広いニーズを満たせる「giftee Box」の豊富な商品ラインアップが鍵になっていると思います。
また、従来のインセンティブ施策との大きな違いが、お客様がインセンティブを受け取った後の利用実績を分析できる点です。たとえばインセンティブ施策としてよく使われる「金券」がありますが、金券はどうしても渡しっぱなしになってしまって、本当に喜ばれたのか、その金券がどう使われたのかまで知ることはできないですよね。
「giftee Box」では、どういった属性のお客様がどの商品をどれくらいの割合で選んでいるのかといった定量データを開示しています。このデータ分析ができることで、たとえばKDDIさんであれば「毎月の特典にこの商品を増やしてみよう」といった判断ができるなど、次の施策に活かすことができます。このように、ギフトを使ったマーケティングの中でも、データ分析した結果を反映するサイクルが回せるのが強みだと思います。
MZ:お客様が「giftee Box」を受け取ったあとに属性や交換商品などの情報がわかるのはいいですね。導入した企業が直接システム上でデータを確認できるのですか?
篠塚:はい。管理画面上でご確認いただけます。もちろん、特定の個人を識別しない個人情報に配慮したデータ形式になっていますので、お客様にはご安心いただけつつ、マーケティングにも活かせるデータを提供しています。
法人利用ならではのニーズにも対応
MZ:実際に子育てエールプログラムにおいて「giftee Box」の活用を進めるにあたって、難しかったことや意外と簡単だったことなど、率直な感想はいかがですか?
東:毎月の抽選特典として元々ギフティさんのデジタルギフトを活用させていただいていたこともありますが、「giftee Box」は利用にあたって特別なシステムが必要なく、工数もほとんどかからなかったので、かなりスムーズにいきました。
取り組みを進めて行く中で議論になったのは、デフォルトの「giftee Box」のラインアップにある他社さんの「ポイント」でした。当社はPontaポイントを当社利用に応じて進呈しているので、そういったPontaポイント以外のポイントサービスは除いたオリジナルの内容に変えていただきました。非常に融通が利いてありがたかったです。
篠塚:今回のご要望のように、施策の目的やコンセプトによっては、元のラインアップだと本来の訴求と少しずれてしまう、あるいは不都合がある場合もあります。我々も多種多様なブランドを扱う中で、そういった企業様からのニーズは当初から想定しておりました。そんなご要望にもお応えができるよう、柔軟に「giftee Box」のプロダクト自体を設計しているので、ご安心いただけたらと思います。