独自のオーディエンス属性で、マーケティングに新たな選択肢を提供
──続いて、日本におけるMicrosoft 広告の強みを教えてください。
岡部:主に3つあります。1つ目は、やはり日本でも多くの方にお使いいただいているWindowsユーザーにお届けできるという点です。
2つ目は、オーディエンス傾向です。Microsoft 広告における日本のオーディエンスの特徴として、他社と比較し16~24歳のユーザーと45歳以上の購買力のあるユーザーが多い傾向があります。特に45歳以上のユーザー層は、購買力が高い分、興味のある製品やサービスが案内されると勤務時間帯でも購入につながりやすい傾向もあります。
そして3つ目の強みが、この独自のオーディエンスに効果的・効率的にアプローチできる広告プロダクト群を持つことです。機能追加や配信ロジックの最適化などはもちろん、導入のしやすさも重視しています。
具体的には、他の広告サービスで活用している配信設定のデータを、数クリックでインポートできる機能があります。この機能を活用いただくことで、他の広告サービスを利用している企業様もすぐにMicrosoft 広告のサービスをスタートできます。簡単に他の広告サービスとMicrosoft 広告を併用できますし、管理画面やヘルプページもすべて日本語に対応しています。
日本国内すべての広告主様、広告代理店様にご利用いただけるMicrosoft 広告は、すでに多くのお問い合わせをいただいており、市場からの期待値の高さを実感しています。
──Microsoft 広告は、広告主のどのようなマーケティング課題を解決するのでしょうか。
金田:アドネットワークとして私たちは後発ですが、オーディエンスの特徴を生かし、広告主様や広告代理店様のマーケティングの選択肢を増やしたいと考えています。市場では検索広告の単価が高騰し、出稿できずに機会損失となるケースがあります。Microsoft 広告は、お客様の新たな選択肢として、ビジネスのチャンスがさらに広がるソリューションとなることを目指しています。
金田:グローバルで見ても数社のプレーヤーが優勢な状態は、業界全体の成長を考えると、あまり健全な状況とは言えません。またMicrosoft 広告が存在感を出していくことは業界の成長や多様なソリューションの選択肢となり、ひいてはお客様の課題を解決することにつながると考えています。
ユーザーのプライバシーとブランドを保護
──昨今、プライバシー保護の観点から各プラットフォームのデータ活用が厳しく問われています。Microsoft 広告では、どのような対策を取っていますか。
岡部:Microsoft 広告では、お客様のプライバシー保護を重視しています。ポイントは、AI技術を用いてご提供いただいたデータを匿名化・抽象化し、ターゲティングに利用する点です。
──プライバシー保護やデータ活用について、本当に厳格に定められていますよね。
岡部:そうですね。ユーザーの個人情報保護はもちろんのこと、ユーザーを欺く恐れのあるサービスなどは、厳格な掲載ポリシーで制限しています。あわせて、広告主様のブランドセーフティも重要視しています。
政治信条など、センシティブなユーザー情報は、セグメントにも利用しません。マイクロソフトオーディエンスネットワークも、私たちが直接厳正に審査したパートナーのみと提携しています。さらに懸念がある場合は、任意のドメインを排除した広告配信が可能です。