STEP5:優先順位付け
ステップ2の「潜在ターゲットサイズ」、ステップ3の「獲得難易度チェック」、そしてステップ4の「優先順位付け」まで終わったら、ステップ5でそれぞれのスコアを合計して、各セグメントにおける優先順位の決定をします。
この数値の合計により、ブランドとして狙うターゲット層を確定させます。ターゲット層の数はセグメンテーションの粒度によって異なりますが、できれば3つくらい、最大でも5つくらいに絞ると、次のポジショニングのプロセスが明確になってきます。あまりにも属性の異なるターゲット層を取りに行くと、そもそも一つのサービスやプロダクトではなく、異なるポートフォリオを持って取りに行くほうが効率的になるケースもあるため、特にブランド立ち上げの初期はターゲットを絞り込むことをお勧めします。
業界ナンバーワンのブランドや、認知率が50%を超える数百億円以上のブランドであれば、カテゴリーエントリーポイントの拡大とともに、ターゲット層も多岐のセグメンテーションから獲得することを視野に入れますが、WHO/WHATを明確にしていくこの10ステップのフレームワークを実行する上では、まずは正しいターゲット層を絞り込む戦略を取ることをお勧めします。
次回記事では、「ポジショニング」について、詳細をお伝えしていきます。これまでのセグメンテーションやターゲティングから、実際に自社ブランドのポジショニングを設計するプロセスのため、ユーザーインタビューを通じたインサイトの解析や、実際にどのようにコンセプトを描いていくかについて詳細に解説を行っていきます。