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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

WHO/WHATを解き明かす、上流マーケティングの10ステップ

「狙うべきターゲット」を、ブランドとビジネスの観点で明確にする。ターゲティングに必要な思考と実践法

STEP5:優先順位付け

 ステップ2の「潜在ターゲットサイズ」、ステップ3の「獲得難易度チェック」、そしてステップ4の「優先順位付け」まで終わったら、ステップ5でそれぞれのスコアを合計して、各セグメントにおける優先順位の決定をします。

 この数値の合計により、ブランドとして狙うターゲット層を確定させます。ターゲット層の数はセグメンテーションの粒度によって異なりますが、できれば3つくらい、最大でも5つくらいに絞ると、次のポジショニングのプロセスが明確になってきます。あまりにも属性の異なるターゲット層を取りに行くと、そもそも一つのサービスやプロダクトではなく、異なるポートフォリオを持って取りに行くほうが効率的になるケースもあるため、特にブランド立ち上げの初期はターゲットを絞り込むことをお勧めします

 業界ナンバーワンのブランドや、認知率が50%を超える数百億円以上のブランドであれば、カテゴリーエントリーポイントの拡大とともに、ターゲット層も多岐のセグメンテーションから獲得することを視野に入れますが、WHO/WHATを明確にしていくこの10ステップのフレームワークを実行する上では、まずは正しいターゲット層を絞り込む戦略を取ることをお勧めします。

 次回記事では、「ポジショニング」について、詳細をお伝えしていきます。これまでのセグメンテーションやターゲティングから、実際に自社ブランドのポジショニングを設計するプロセスのため、ユーザーインタビューを通じたインサイトの解析や、実際にどのようにコンセプトを描いていくかについて詳細に解説を行っていきます。

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この記事の著者

木村 元(キムラ ツカサ)

株式会社Brandism
代表取締役

ユニリーバに2009年に入社。約12年間、ラックスやダヴなどのブランドマーケティングを経験。国内を中心とした360°のプロモーションから、グローバルのブランド戦略や製品開発まで、幅広く従事。ロンドン本社にてダヴを担当し、グローバル全体のブランド戦略設計をリードした後、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/12/27 09:30 https://markezine.jp/article/detail/40856

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