サウナトレンド、乗っかる人はどんな人?
読者のみなさまは、サウナを利用されたことはありますか?
マンガ『サ道』(PARCO出版)や情報発信メディア『サウナイキタイ』などによる注目の高まりもあり、コロナ禍で若年層を中心にブームが起きたと言われています。筆者もまさにサウナブームの波に乗った一人で、ソロサウナ目的で遠出したりもします。
コロナ禍から始まったサウナブームですが、今日まで長くブームが続く中で業態も多様化してきました。このトレンドは、今後どうなっていくのでしょうか? また、サウナに対する関心者層・利用者層はこの数年どのような変化を遂げているのでしょうか?
今回は、サウナトレンドの変遷や、このトレンドに乗る層の為人について把握し、利用者実態や今後の市場の可能性について考察していきたいと思います。
「サウナ」検索者の属性/意外に4割以上が女性?
まず、サウナに関する検索者数は、2020年11月以降の2年間、右肩上がりで伸び続けています。詳細に検索する人のボリュームを見てみると、2020年11月から2021年10月までの1年間と、2021年11月から2022年10月までの1年間で、総検索者数は150.6%増加していました。検索者の属性を見ると、男性用のサウナ施設が比較的多い中で、実に4割以上が女性の検索となっています。
また、年代別の検索者の内訳は、2021年代までは30~40代の検索が多かった一方で、2022年以降は20代が検索を牽引していることがわかります。世代も多様化しているようです。
さらに、サウナに関する検索を分類してみると、大きく6つのカテゴリが見られました。「銭湯」「カプセルホテル」「日帰り入浴」「サウナイキタイ」「サウナグッズ」「家庭用サウナ」の6つです。