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アソビュー録:顧客起点マーケティングの実践例

【第3回】顧客起点マーケティングをいかに事業土台に組み込むか。PDCAの方法と組織変革

顧客起点マーケティングの指標「カスタマーダイナミクス」の管理方法

 また、M-Force社が提供している「9segs analyser」を活用し、3ヵ月に1度、定量的に顧客心理の変化をモニタリングしています。

 3ヵ月に1回の調査では、5segs/9segsの変化を確認するとともに、それぞれにおいて「アソビュー!」が重要だと考えている顧客イメージが浸透してきているか、その結果NPIが高まっているかを確認しています。

【左】ロイヤルユーザー率の変化推移【右】一般ユーザーの比率変化推移
【左】ロイヤルユーザー率の変化推移【右】一般ユーザーの比率変化推移(クリックして拡大)

 また、アソビュー!のデータベース上で計測できる範囲で、「スーパーロイヤル」「ロイヤル」「一般」「離反」の顧客状態をモニタリングできるようにし、変化があったセグメントにはすぐにN1インタビューを実施して、要因を深掘りできる体制を構築しています。

「カスタマーダイナミクス」のモニタリング状況(クリックして画像拡大)
「カスタマーダイナミクス」のモニタリング状況(クリックして画像拡大)

 このように、事業運営におけるPDCAを数年かけて顧客起点に変革することで、アソビュー社はコロナ禍を経ても成長を持続することができています。アソビュー!は、2019年からこれまで、年次平均157%の成長率も維持してこられました。

カスタマーダイナミクス(顧客動態)フレームワークとは

顧客の動態を可視化し、組織全体で共有するためのフレームワーク。9segsで各セグメントの人数を把握した上で、その人数を定期的にトラッキングし、顧客がどこからどこに動いているかを把握する。

「顧客動態(カスタマーダイナミクス)」フレームワーク(タップで画像拡大)
「顧客動態(カスタマーダイナミクス)」フレームワーク(タップで画像拡大)
参考記事

『多くの企業は顧客心理が見えていない。その責任はマーケティング部門にある』

『事業成長の壁を超える、顧客戦略(WHO&WHAT)とカスタマーダイナミクス:西口一希氏講演レポート』(5segs版を解説)

レジャー業界の変革に向け、さらなるチャレンジを

 アソビューは、マーケット自体に変革を起こすべく、M-Force社と協業し、顧客起点のマーケティングを通してレジャー施設を支援するスキームを構築しました(参考)。

 アソビュー!は、BtoBtoCビジネスのため、社内のマーケティングの在り方を変えるだけでは、顧客に価値を感じてもらうことはできません。サイト上で販売している商品である施設の一つひとつが、誰に(Who)どんな便益(What)を届けるか。顧客起点のマーケティングで施設を変革することで、より効率的な集客が実現すると信じています。

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この記事の著者

宮本武尊(ミヤモト タケル)

2012年株式会社リアルワールド入社。2013年株式会社ビズリーチに入社。オンラインマーケティング、営業企画に従事。2014年アソビュー株式会社に参画。「アソビュー!」の事業管掌の執行役員を経て、2019年取締役執行役員COO。2022年10月より専務執行役員CSMO(現任)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/05/15 09:30 https://markezine.jp/article/detail/42036

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