SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine Day 2023 Spring

部門間連携はビジネスモデル別に考える。STORES に聞く、BtoBマーケティング組織のあり方


ネットショップでは「顧客のモチベーション」で目線合わせ

 「STORES ネットショップ」のビジネスモデルはカート型のECサービスだ。クライアントはまずネットショップ構築(ストア開設)を行い、次に販売する商品を登録する。ユーザーが購入すると「販売アクティブ」として、ネットショップにつきいくら販売できたかがわかるというフローになっている。

 一連のフローではストア開設までをマーケティング部が支援し、商品の登録はオンラインセールスが支援、さらに販売アクティブはカスタマーサポートが支援する役割分担になっている。

ネットショップ開設サービスでの役割分担

 「このビジネスモデルで重要なのは、(ネットショップを開設する)顧客のモチベーションです。たとえば商品が手元にないのに商品登録率を上げたり、商品点数以上に売上を増加させたりすることは不可能です。

 そのため、いくらの商品を/どのくらい在庫があり/どのくらいオンラインで販売したいのか/店舗とネットの売上比率をどれぐらいにしたいのかといった戦略を決定するのがスタート地点です。STORES はそうした戦略を立案するうえで発生する疑問に対して適切にお答えし、課題解決を支援しています」(山﨑氏)

 戦略立案で浮き彫りになる課題も、お店(顧客)のステージごとに異なる。そのため、マーケティング担当として顧客に何ができるかを考えるよりも、顧客がどの程度の規模感で/どのようなビジネスゴールを目指しているのかを理解することが先決だと山﨑氏は説明する。

 「たとえば、まずは入口のストア開設をしたいのか、商品登録をして具体的な販売目標に到達するためのアプローチまでを考えているのかなどを見極め、顧客のモチベーションに寄り添った支援をすることが重要です」(山﨑氏)

顧客に寄り添うアプローチ

ビジネスモデルによってチーム連携の手法は変わる

 ネットショップのビジネスモデルでは、顧客のモチベーションを起点とすると、支援する側の組織間で考え方のギャップが起きにくい。一方、オンラインの予約・会員管理システム「STORES 予約」では、そのビジネスモデルがネットショップのそれとは大きく異なり、それに合わせて顧客支援のあり方や各部署のチーム連携の手法も最適化していると山﨑氏は述べる。

 「STORES 予約」のビジネスモデルでは、より多機能な有料プランへの加入が売上を生んでいる。STORES 予約 には月額66,000円~の「プラチナプラン」、26,378円~の「スタンダードプラン」、8,778円~の「ライトプラン」、そして無料で予約システムを試用できる「フリープラン」がある(いずれも税込・2023年6月19日時点)。

 「STORES 予約」のサイトトップには、「資料ダウンロード」「動画説明」「無料試用」のアイコンが配置されている。STORES では、これらを利用してリードを獲得し、有料化の確度が高いリードに優先的にアプローチして商談を行い、有料プラン契約を促すように最適化しているという。

STORES 予約のビジネスモデル

 ではこうしたビジネスモデルの場合、チーム分けや各KPIの設定はどうすべきなのか。

次のページ
各部門がそれぞれのKPIだけを意識しても失敗する

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2023 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

鈴木 恭子(スズキ キョウコ)

 東京都出身。週刊誌記者などを経て、2001年IDGジャパンに入社。「Windows Server World」「Computerworld」などの記者・編集を経て2013年にITジャーナリストとして独立。主な専門分野は組込系セキュリティ。現在はIT(Information Technology)とOT(Opera...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/06/20 16:31 https://markezine.jp/article/detail/42092

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング