AMCを活用した分析と最適化
マーケティングキャンペーンの効果検証においても、Amazon Adsは独自のソリューションを提供している。
クリーンルームソリューションのAmazon Marketing Cloud(AMC)では、プライバシーが守られた安全な環境の中で、Amazon Adsの広告シグナルやオーディエンス情報と、広告主が持つ匿名化された自社の会員情報や、ECサイトの販売情報等のファーストパーティシグナルとをアップロードし、そこからキャンペーンのオーディエンスを分析することができる。
またAMCは、トレジャーデータのようなカスタマーデータプラットフォーム(CDP)とも連携しているため、スムーズに簡単にアップロード・活用することが可能だ。
さらにAMCでは2つの新機能によって、AMCを使ったキャンペーンがより最適化されるようになる。それがAmazonショッピングインサイトとAMCオーディエンスである。通常、AMCで分析をする際、これまではAmazonの広告に接触したオーディエンスの分析のみに対応していたが、今後はAmazonで実施した広告に接触していなくても、Amazonの商品詳細ページの閲覧状況や商品購入の指標を分析できるようになる「Amazonショッピングインサイト」、そしてオーディエンスインサイトを導き出すだけでなく、Amazon DSPキャンペーンで使用するカスタムオーディエンスを作成し、スムーズに次のキャンペーンで活かすことができる「AMCオーディエンス」が加わる。
キーノートでは、日本に先行してこの機能を活用した米国の事例が紹介された。セキュリティ系の機材を販売するSimpliSafe(シンプリーセーフ)と、その代理店であるBuyBoxExpertsには、ホームセキュリティ機器を初めて検討・購入する生活者に対して、シンプリーセーフブランドの検討・購入をさらに促進したいというニーズがあったという。
彼らのサイトを訪れ、検索したり、カートに商品を入れたりしていても、まだ購入に至っていない人を対象にアプローチできるカスタムセグメントを作成、Amazon DSPで広告配信してキャンペーンを展開したところ、「広告費用対効果は+109%」「購入された商品の購入単価は-65%」「ブランド新規顧客による購入割合は+29%」という結果になった。
「広告主がリーチしたいオーディエンスの属性、解決したいビジネスの課題、オーディエンスのインサイトの深掘りをし、しっかりとそれをアプローチしたいオーディエンスセグメントに仕立て上げて配信まで持っていく。皆さんと一緒にAMCを使った分析やソリューション提案をしていきたいと思っています」(石井氏)
本セッションを通して語られたAmazon Adsならではの魅力をまとめると、1.Amazonの幅広いチャネルで広告を展開し、生活者にリーチできるということ、2. オーディエンスとの間で信頼を築くには、インサイトに基づいた関連性の高い広告アプローチが大切だということ、3.ブランドのストーリーテリングをサポートするということ、そして4.キャンペーンの効果測定と最適化にまとめられる。
最後に石井氏は「これからもAmazonは、技術革新やソリューション、プロダクト、チャネルの進化を進めていきます。再びここに立つときは、また新たな事例を通して皆さんに新たな機能やソリューションをお伝えできると思いますので、ぜひご期待ください」とセッションをまとめた。
Amazon Ads活用を加速させるパートナーネットワーク
Amazon Adsを活用し、さらにビジネスを拡大するためのヒントも併せてご紹介したい。
ブランドがパートナーを得る方法
Amazon Adsの知識・経験が豊富なパートナー(エージェンシーやツールプロバイダー)の存在は成果を出すために重要だ。広告主であるブランドは「パートナー検索ディレクトリ」を活用すると、商品や業種、予算と価格設定モデル、認定資格などのカテゴリーから自社に最適なパートナーを見つけることができる。
より多くのブランドを支援する方法
Amazon Adsを通して、多くのブランドを支援したいエージェンシーやプロバイダーも多いだろう。セルフセールスハブである「Amazon Adsパートナーネットワーク」に登録することで、学習リソースの利用や、認定・ステータスが取得できる。また、「パートナー検索ディレクトリ」に登録することで広告主へのアピールが可能だ。ぜひ、パートナーネットワークを活用し、Amazon Adsによるビジネスの拡大を実現していただきたい。
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