セキュリティ診断で広告の健全性を把握して正しい予算分配を
──対策をし続ける意味とは何でしょうか?
不正クリックで支払われた可能性がある金額を明確にするためです。実態を明らかにしないことには届けたいユーザーに広告を届けることはできません。正しい箇所に予算配分が出来なければ、それは正しい経営判断ができないことにつながりかねません。
当然ですが、アドフラウドの被害が判明した際の対応は企業によってそれぞれです。被害額の大きさや影響などによって判断は変わるかもしれませんが、何が良い選択なのかを判断するためにもアドフラウドの被害の影響度を知っておく必要はあると考えています。
まずは自社の現状を直視することが重要
──企業の中にはリスクを認識しつつも、対策にまだ踏み出せていない方たちもいると思います。そのような方々に対してメッセージをお願いいたします。
どの企業も不正クリック数に関してはきちんとチェックしたほうが良いです。チェックしてみると予想以上の数が見つかって驚くと思います。
対策する際にはCustomer Acquisition Securityのようなアドベリフィケーションツールを導入するという選択肢もあれば、広告予算を調整するといった選択肢もあると思います。ツールの導入費用と被害額のどちらが高いかにもよるでしょう。
以前の私たちもそうでしたが、アドフラウドに対して根拠なく「自分たちは大丈夫!」と自信をもっている方が多いと感じます。身体の健康診断と同じで、疑わしいところが現在可視化されていなくてもCHEQさんのセキュリティ診断を受けてみるなど、まずは実際に自社の現状を直視することが重要だと考えています。
──最後に、今後の展望についてお聞かせください。
アドフラウド対策としては、引き続きCHEQさんと一緒にCustomer Acquisition Securityを活用して不正をブロックし、需要期である1月~3月になった時に大きな被害を出さないよう準備を進めていきたいと思います。
このように対策を進めることで不正が除外された本来の数字から広告効果の検証ができれば、予算配分の判断がしやすくなります。その結果、私たちの期待する成果が実現できると考えています。