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MAU2,200万のメルカリ、今後の成長戦略は?カギは「なんでも買える・売れる」の認知獲得

越境取引と金融事業も強化

──御社はクレジットカードの「メルカード」やビットコイン取引サービスなど金融事業もありますが、そちらに関してはいかがでしょうか。

 もちろん、「メルカード」およびビットコイン取引サービスに関しても伸ばしていきたいと考えています。現在はメルカリのお客さまを中心に加入数を増やしており、今後はメルカリ以外での利用も促進していきたいです。

 クレジットカードや暗号資産サービスでは、「メルカリ」で培ってきた技術やノウハウを活用しています。たとえばクレジットカードは「メルカリ」での利用実績などを審査に活用することで、これまでクレジットカードを利用しづらかった方でも利用できる可能性があります。暗号資産サービスもハードルが高かったところを、メルカリアプリでの本人確認が済んでいれば、ものの数分で暗号資産の購入を可能にしました。

 これらのサービスも私たちの強みを活かして新しい価値を作っていきたいと考えています。

──この他に、今後の成長に向けて取り組みたいことはありますか。

 越境での取引強化です。実は、昨今海外からメルカリを通じて商品を購入される方がとても増えています。特にアイドルやアニメグッズなどのホビー領域で、日本でしか買えない商品が数多くあり、人気があります。その需要に応えられるようにしたいと考えています。

GMV成長率10%以上を目指し、引き続きMAUの拡大を目指す

──最後にこれからの目標について教えてください。

 現在、我々は目標としてGMV(流通取引金額)成長率10%以上を掲げています。そのためにはMAUの拡大が必要で、これまでお伝えしてきたようなプロダクトの強化が必要不可欠です。やはり便利でないとご利用いただけませんから、開発を引き続き強化していく必要があります。

 加えて、海外のマーケットも力を入れていきたいですね。先ほどは海外の方が日本の商品を買うパターンでしたが、日本の方が海外の商品を簡単に買える逆越境の取引があっても良いと思っています。

 そして、メルカリはCtoCのイメージが強いですが、メルカリShopsの登場でBtoCの出品も行えるようになっています。今後はそこでの出店が増えるような取り組みも強化して、他のECプラットフォームに引きを取らない状態を目指したいです。

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この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/11/10 08:30 https://markezine.jp/article/detail/43871

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