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インフルエンサーマーケティング最前線

3COINSのスタッフインフルエンサーはなぜ信頼される?個の成長を促すチームの仕組み


広告一切なしにもかかわらず、確かな認知と人気を得て成長を続ける雑貨ブランド「3COINS」。展開するパルでは、国内でも早くからスタッフインフルエンサーの発信に注力してきた。3COINSでは70名以上ものスタッフが携わり、最新情報の拡散を担っているという。多くのユーザーに信頼され、評価されるコンテンツはどう生まれているのか。ブランド内の仕組みづくりについて探った。

ブランドインフルエンサー成長の仕組みを構築

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株式会社パル 3COINS本部 デジタルSV 佐藤 済氏
2014年アルバイトで3COINS(株式会社パル)入社。社員登用後、2021年にイオンモール岡山店で店長となり、その後さんすて福山店の店長を経て、2023年2月より現職。自身もスタッフインフルエンサーとして活動を行う。Instagramアカウント(@3coins_sato)のフォロワー数はフォロワー7.5万人。

──はじめに、現在取り組まれていらっしゃる業務の内容を教えてください。

 現在、約70名いる3COINSスタッフインフルエンサーの管理から、定量データによる効果検証および強化までを担当しています。

 具体的な活動としては、スタッフインフルエンサー対象とした定期的な勉強会や交流会の開催、個別のミーティングが挙がります。これらを通じて、ターゲット選定への考え方や今後の方向性について共有したり、現在の悩みや疑問、問題点などのヒアリング、それに応じた指導をしたりと、各人の抱える課題解決と成長を推進しています。また、社内へのインフルエンサー募集も定期的に行っており、採用の際には研修も実施しています。

 加えて、社内の他ブランドとSNSのアルゴリズムや好事例を共有する場を設けています。そこから3COINSで活用できる事案を選定し、そのノウハウもインフルエンサーに落とし込みを行っています。

インフルエンサーの納得と理解が説得力ある発信につながる

──貴社では3COINSのブランドにおいて、インフルエンサーを起用したマーケティング施策を多数展開しています。3COINSのマーケティングにおいて、インフルエンサー施策の役割をどのように位置づけていますか?

 インフルエンサー施策の最も大きな役割は、やはり拡散力のある発信です。3COINSでは広告を一切出していないため、新商品などの最新情報はすべて公式SNSを含めたインフルエンサーの投稿が軸となります。

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佐藤氏の投稿の一つ。この他にも複数の画像を使って商品の詳細な情報なども伝えている

 当然お客様が投稿してくださる内容でも拡散は見込めますが、それではごく一部の商品への言及に限られてしまいます。スタッフインフルエンサーであれば、発売前の早い段階に本部から商品情報を提供し、投稿の協力依頼ができるため、多くの情報を満遍なく、拡散できるメリットがあります。加えてスタッフインフルエンサーは商品に対しての理解度が高いため、投稿に説得力が生まれます。ただ、あくまでインフルエンサー本人が納得した商品についての投稿となっており、発言に対する強制はしていません。

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この記事の著者

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/03/28 12:44 https://markezine.jp/article/detail/44049

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