博報堂生活総合研究所は、1993年に25~39歳男女に対して「ひとり意識・行動調査」を実施。30年後の2023年に同様の調査を再度実施し、結果を公開した。
「ひとり」の時間を大切にする傾向が30年間で高まる
まず、「ひとり」に関する生活意識や価値観を質問。すると「意識してひとりの時間をつくっている」が、30年間で21.8ポイントと大きく増えた。特に、趣味や遊びをひとりで楽しむ人が増加した。
喫茶店・カフェや映画館など「ひとりで行きたい」2倍以上増加
次に、行動についての考えを調べた。結果、「ひとりで行きたい場所」としては、「喫茶店・カフェ」「ファストフード」「映画館」などが1993年と比べ2倍以上に。「ひとりでしたいこと」では、仕事や食関連を中心に多くの分野で増加が見られた。
また「喫茶店・カフェにひとりでいてもつらくない時間(待ちあわせ以外)」は、「120分以上」が35.5ポイントアップした。
「ひとりでいるほうが好き」過半数に
最後に、「ひとりでいるほうが好き」と「みんなでいるほうが好き」のどちらに考えが近いかを尋ねると、2023年は「ひとりでいるほうが好き」が全体で56.3%となった。1993年と比べて12.8ポイント増加し、過半数に達した。
【調査概要】
・1993年調査
調査手法:訪問留置調査
調査対象:首都40㎞圏の25~39歳の男女1,200人
調査時期:1993年1月8日(金)~1月29日(金)
企画分析:博報堂生活総合研究所
実査集計:東京サーベイ・リサーチ(現:H.M.マーケティングリサーチ)
・2023年調査
調査手法:訪問留置調査
調査対象:首都40㎞圏の25~39歳の男女627人
調査時期:2023年6月16日(金)~8月2日(水)
企画分析:博報堂生活総合研究所
実査集計:H.M.マーケティングリサーチ
【関連記事】
・“2024年 生活気分” を発表 旅行意欲と出費を抑制したい意識が混在/博報堂生活総合研究所調査
・生活者が選ぶ2024年 ヒット予想!キーワードは“新・手ざわり感”【博報堂生活総合研究所】
・博報堂生活総研、2023年4月の消費意欲指数を発表 新生活に向けた消費意欲は増加もその他は横ばい
・コロナ禍での暮らしの自由度は63.4点、昨年同月と比べ6.0pt増加【博報堂生活総合研究所調査】
・博報堂生活総研、2月の消費意欲予想を発表 前月比で低下するも、前年同月比では過去5年の最高値