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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

【100号特集】24社に聞く、経営構想におけるマーケティング

目指すはMAU4,500万。メルカリの成長に欠かせない「海外需要の獲得」「特定カテゴリーの成長」

機能×マーケティングの組み合わせでグロースを加速

──既にZ世代からシニア層まで、「メルカリ」には幅広い利用者がいると思いますが、特に力を入れてプロモーションをしていきたいターゲットはいますか?

 特定世代・層だけ注力するという考え方ではないですが、中長期の成長を考えるとZ世代ですね。年齢が上がれば上がるほど可処分所得も大きくなりますが、それよりも若い方を中心に使ってもらい、「『メルカリ』=イケているサービス」と思ってもらいたいです。それが結果としてZ世代よりも上の年代の獲得につながると考えています。

──その他に現在マーケティングにおいて力を入れていることはありますか?

 出品に対するハードルを下げる取り組みには注力しています。「メルカリ」で発送するには商品の撮影や説明文の作成、価格の設定、梱包、発送と複数のプロセスが存在します。これをプロダクトの改善によって解消するプロジェクトを現在進めていて、たとえば商品写真の撮影に加えて、商品名・カテゴリー・商品の状態・販売価格の4つを入力するだけで、出品が完了できる「かんたん出品」機能や、「メルカリ」が持つロジスティクスを活用して発送をカンタンにする取り組みが挙げられます。

──ここまでのお話をうかがうと、機能の改善とそれに合わせたプロモーションがうまく組み合わさっている印象を受けたのですが、千葉さんが考えるマーケティングがもたらす価値はなんだと思いますか?

 機能とマーケティングの掛け算は重要だと考えています。新しい機能をリリースするだけではサービスの成長は難しく、機能の認知を高めて使ってもらうための支援をマーケティングで行う必要があります。もし、機能とマーケティングが分離してしまうと、ポイントなどインセンティブを配るキャンペーンなどで獲得を促すことしかできません。

 新たに出す機能をグロースさせるために、どのような施策が必要かを考えるのがマーケティングの果たすべき役割と捉えています。

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「なんでも買える・売れる」の認知につなげた「ウチの実家」

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/06/20 10:44 https://markezine.jp/article/detail/45482

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