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【特集】進化するテレビマーケティング、現在の選択肢

TVerの進化は広告主の選択肢をどう広げるか

テレビCM×TVer広告が効果的

──TVerの進化や民放各局のDXなどにともない、テレビデバイスを通じたマーケティングの選択肢が増えていることは明らかだと思います。テレビCMとTVerの使い分け方など、御社は広告主にTVerをどう活用してほしいとお考えですか?

 広告主の皆様には「地上波のテレビCM×TVer広告が最も効果的です」とお伝えしています。地上波のテレビCMでは届きづらくなってきている層も、テレビを見ていないわけではないんです。これまでとは違う形でテレビコンテンツに接触しているため、そのような層にはTVer広告を通じて効率良くリーチすることができます。

 また、当社が実施した調査の結果、テレビCMだけに接触したユーザーよりも、テレビCMとTVer広告に接触したユーザーのほうが内容理解や購買意向が高まっていたことがわかりました。

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 私が思うに、地上波のテレビ放送を全く見ることなくTVerだけ視聴しているユーザーの数はそう多くありません。TVerで視聴できるコンテンツはテレビコンテンツですから、元々テレビフレンドリーなユーザーが多いわけです。つまり、テレビCMとTVer広告は完全なインクリメンタル(純増)ではなく、重なっていると言えます。

 リーチ力の高いテレビCMで大きな母数にアプローチしつつ、精度の高いターゲティング配信が可能なTVer広告で狙った層にも接触する。この相乗効果をぜひ実感していただきたいです。

──最後に、今後のチャレンジや展望についてお聞かせ下さい。

 最近は詐欺広告が改めて問題視されるなど、広告やメディアに対する安全性が一層強く求められています。にもかかわらず、今なお違法アップロードされたコンテンツに大手企業の広告が配信されている様子を目にします。広告主が安全かつ有効なコンテンツに広告を配信できるよう、プラットフォーマーとして環境の整備に引き続き尽力していきます。広告主の皆様にも今一度、配信先の選定において安全性を重視していただきたいです。

 広告プロダクトについては、依然として高い価値を持つ1st Partyデータを活用しながら、多様なターゲティングのニーズに応えられるようセグメントを拡充していきます。また、より多くの広告主にTVer広告を活用いただけるような仕組みもつくっていきたいです。具体的にはセルフサーブ型のメニューを開発しています。現在は広告の運用を基本的に当社側で担っているのですが、この体制の場合は最低出稿金額のハードルが高いため、より気軽に出稿いただける新たなメニューをお届けする予定です。

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/05/30 09:30 https://markezine.jp/article/detail/45497

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