SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Autumn

ブランドは気まぐれな消費者とどう向き合うべきか?

問われるのは“バランス感覚” コト消費時代のメガトレンド「応援消費」に企業はどう向き合うべきか

応援消費をする人に傾向はある?

──震災やコロナ禍以降、より一層トレンドとなってきている応援消費ですが、そもそも性別や年代による傾向はあるものなのでしょうか。

水越:ひと昔前は「主婦」に多いという傾向がありましたね。世界的に見ても女性のほうが消費行動をする傾向があり、男性より応援消費に関心をもちやすいと言われていました。男性は逆に、消費しないことで批判の意思を示す「ボイコット」に参加する傾向があったようです。

 しかし昨今、応援消費に性別や年代は関係ありません。老若男女問わず幅広い消費者に広がっている概念です。

画像を説明するテキストなくても可

ファンマーケティングと共通する側面

──応援消費を専門とされている水越先生のもとには、企業からどんな相談が来ていますか。

水越:推し活マーケティングやソーシャルマーケティングの相談はもちろんですが、「どうしたら自分たちが応援されるようなブランドになれるのか」という相談も増えてきています。アイドルやアニメなど、コンテンツの力を使うのではなく、自分たち自身にファンをつけ、応援してもらうという形ですね。消費者が自分のためではなく、「好きな企業・ブランドに生き残ってもらうため」に商品を買うという構図は、「他者のため」に消費する応援消費の行動原理に当てはまります。

──ファンマーケティングに近いイメージでしょうか。

水越:そうですね。元々ファンマーケティングやアンバサダーマーケティングと呼ばれていたものと本質はつながっています。かつてはあのAppleも、一般大衆に受け入れられず「潰れる」と言われ続けていましたが、「自分が買って応援しなければ」と考える強固なファンに支えられていた時期がありました。

次のページ
見透かされる時代に、企業が問われる「本気」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
ブランドは気まぐれな消費者とどう向き合うべきか?連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/06/20 09:30 https://markezine.jp/article/detail/45552

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング