3月8日の「国際女性デー」に合わせ、Googleが行う取り組みとは
──昨今、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)に関する取り組みが、日本でも少しずつ広まってきました。こうした中でも3月8日の「※国際女性デー」は、注目が浴びやすいポイントとなっています。こうした中、Googleがジェンダーに関する取り組みを行う意義について教えてください。
倉田:SNSはもちろん、ニュースや企業の中でも、ジェンダーに関する話題に注目が集まる機会が増えています。このような会話が多様化・細分化する中で弊社では、より多くの人が理解を深め、社会を良い方向に変えていくきっかけ作りをしたいと考えました。
弊社としてはまず、Googleが提供する検索という身近なアクションを通じて、知らない言葉や異なる立場の視点などを「知る」こと。そして調べることへの「きっかけ」を作ることを目指しています。知ることは、変わることの第一歩です。そこから、考え行動すること。ひいては、より良い方向に「変える」ことにつながるのではないかと考えています。
※国際女性デー女性の地位向上などを目指す、国際的な活動を行う日。
1904年3月8日に、米国ニューヨークで婦人参政権を求めてデモを起こしたことが起源。国連によって1975年に3月8日を「国際女性デー(International Women’s Day)」として制定された。
「知り、考え、話し、変わる」きっかけ作りを
──「#SearchForChange」のお取り組みを開始した背景について教えてください。
倉田:本取り組みは、2021年に開始しました。以降毎年、国際女性デーに「知ることから変わること(#SearchForChange)」というテーマでキャンペーンを実施し、身の回りにあるジェンダーの問題についてまずは「知り」、そして考え話し「変わる」ことを呼びかけています。
──具体的にどういったことを行っていったのでしょうか。
倉田:2021年は、初めて「知ることから変わること」というテーマを掲げたキャンペーンを実施し、ジェンダー問題に関連するキーワードを幅広くご紹介しました。2022年は、「#未来に残さない偏見」をテーマに掲げ、特に「アンコンシャス・バイアス(無意識な思い込みや偏見)」にフォーカスしたプロモーションを行いました。
そして2023年は、“女性の身体”にまつわるトピックを取り上げ、SNSを中心に展開していきました。