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その手があったか!生成AIでコンテンツマーケティングを“劇的にラクにする”プロンプト術

調査→発見→評価で「検索意図の抜け漏れ」ナシ!生成AIで完成度の高い記事を作るコツ

【2.発見させる】気づかなかったことを指摘させる

 ふと、「電動歯ブラシは子どもや高齢者に使わせても良いのだろうか?」と感じたので、『親(or 介護者)の視点』も加えてみます。

 ChatGPTには、親や介護者の目線で答えてとは指示していないので、先述の出力ではその視点を見落としていると思われます。

 追加質問した結果がこちら。

<出力結果>

●子供の場合
・手動ブラシに比べてしっかりと歯を磨けるか、特に奥歯などの磨きにくい部分は?
・子供が正しい磨き方を学べるか?最初は手動のほうがいいのでは?
・子供が自分で簡単に使えるか、また使い続けるための動機付けができるか?

●高齢者の場合
・手の動きが制限されがちなので、電動歯ブラシは歯と歯茎を清潔に保つのに役立つ
・関節炎や手の握力が低下している人には、電動歯ブラシは軽い圧力で使用でき、手動ブラッシングよりも負担が少ない
・タイマーが付いている商品を使えば、推奨されるブラッシング時間を守ることが容易

 詳細は歯科医等の専門家に確認したほうが良いですが、自分では想起しえなかった事柄に気づかせてくれるのは、生成AIのメリットの一つです。

 読み手の検索意図の洗い出しと抜け漏れをカバーできたので、構成案を作らせます。

<プロンプト>

以下を読み、「検索者の検索意図」を理解してから、その情報をもとに記事の構成案を作ってほしい

#記事タイトル
初めての電動歯ブラシの選び方

【役割】

あなたはコンテンツマーケティング担当者を喜ばせる、詳細で記憶に残る記事を作ることに長けた、コンテンツ戦略の専門家です。

【文脈】

# 記事構造のルール
- 上記のすべてのルールを適用して「電動歯ブラシの選び方」の記事に必要な見出し構造をすべて作成します。
- 見出しは大見出しや中見出しや小見出しを、もし必要であれば使用します。
- 記事タイトルを30文字以下で作成します。
- 記事のメタディスクリプションを100文字以下で作成します。
- 記事タイトルとメタディスクリプションには「(記事テーマ)」を必ず使用します

【行動】

記事のアウトラインを書いてください。

#検索者の検索意図
選択肢が多すぎてどれを選べばいいかわからない

(…以下略。事前に出力した情報をコピペします)

 出力された構成案がこちら。

<出力結果>

1.はじめに
 a.電動歯ブラシを選ぶ際の一般的な不安とその対処方法

2.電動歯ブラシの基本知識
 a.電動歯ブラシの仕組みと主要な種類
 b.なぜ電動歯ブラシが効果的なのか?

3.購入時の一般的な懸念とその解消法
 a.選択肢が多すぎる
 b.電動歯ブラシの主要モデルとその機能の比較
 c.価格と品質のバランス

4.コストパフォーマンスが高いモデルの選び方
 a.歯や歯茎への影響
 b.歯科専門家が推奨する安全な使用法

5.ユーザー別の選び方と不安解消
 a.大人向け:機能性と快適性の重視
  i.高性能モデルとシンプルモデルの比較
  ii.機能ごとの利点と選び方(圧力センサー、タイマー機能など)
  iii.敏感な歯や歯茎用の特別な設計
 b.子供向け:安全性と楽しさの両立
  i.子供に適した電動歯ブラシの選び方
  ii.楽しく磨ける機能(アプリ連動、音楽、ライト)
  iii.親が管理しやすい機能(磨き時間トラッカー、圧力センサー)

6.購入前に確認するべき詳細
 a.保証期間とサポートサービスの確認
 b.ユーザーレビューと評価の重要性
 c.価格比較と最適な購入時期

7.アフターケアとメンテナンス
 a.電動歯ブラシの正しい保守・メンテナンス方法
 b.替えブラシの選び方と交換周期
 c.故障時の対処法とサポート体制

 一見すると良さげです。しかし、見出しと項目にズレが見受けられます。「4.コストパフォーマンスが高いモデルの選び方」という見出しが、「歯や歯茎への影響」「歯科専門家が推奨する安全な使用法」となっていたり、高齢者向けの情報が欠如していたり。

 完成度は6割といったところですね。追加質問することで完成度を高めていきましょう

次のページ
【3.評価させる】自己採点させる

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この記事の著者

中山 順司(ナカヤマ ジュンジ)

SEO・ソーシャル・動画の3領域でのコンテンツ企画と制作が得意な生粋のコンテンツクリエイター。ソフトバンク、楽天トラベル、Six Apart、freee、ファベルカンパニーを経て2024年に独立。コンテンツマーケティングを専業とし、オウンドメディアとYouTubeの設計 / 企画 / 執筆 / 編集 / 分析 / 改善 / SEO を幅広く行う。MarkeZine、Web担当者Forum、ねとらぼ、WorkshipMAGAZINE等で執筆しつつ、Content ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/06/10 07:00 https://markezine.jp/article/detail/45620

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