TikTok売れを通じて感じた特徴
――今回の取り組みを通して得られた気づきについて教えてください。
辺:今回、20代~30代をターゲットにTikTok広告を活用しましたが、実施前は商品と上手くマッチするか不安もありました。しかし、CTRも高く検索行動にもつながるなど、TikTokには広告を見て行動に移す購買意欲の高いユーザーが多数いるのだと、ポテンシャルを感じることができました。
郝:デジタル上のコミュニケーションでは、動画の尺や内容の濃さが結果に正比例するものではないとわかったのが大きな気づきでした。ダイレクトマーケティングにおけるテレビ通販番組では、作り込んだ構成や演出の動画で商品の魅力を余すことなく伝えてきました。しかし、今回はクリエイターさんの視点でその方が感じる必要な要素だけを入れて動画を制作したことで、デジタルのフィールドにおいては高い成果につながりました。今後の取り組みでも、この気づきを活かしたいです。
木村:今回の取り組みでは、ターゲットとしていた層よりも上の年齢層の方にも広告が効果的だったことが驚きでした。TikTok=若年層のイメージが強いですが、ユーザー層が広がってきているのだと感じています。
金沢:そうですね。現在、TikTokとTikTok Liteを合わせて、日本国内で毎月3,300万人以上の方々にご利用いただいており、より幅広いユーザー層にリーチできる広告プラットフォームへと成長しています。
卯都木:今回の取り組みでは、最適化の効果の大きさを実感できました、またUGCライクなクリエイティブの重要性も再認識できました。今回の動画で、一番効果が良かったクリエイターさんは顔出しもして、その方の強みを活かした内容になっていました。今後取り組む際も、どの要素があると効果が得られるのか検証していきたいです。
ホリデーシーズン商戦でもTikTok売れを狙う
――最後に今後の展望について教えてください。
郝:現在、サイバーエージェント様協力のもと、TikTok広告の活用を更に進めています。広告配信の時期がクリスマス商戦とも重なるので、ホリデーシーズンのギフト需要を意識したクリエイティブを制作中です。
今回、TikTok売れと呼べるような成果が得られたことで、TikTokはエンターテインメント性が高いだけでなく、購買を検討するプラットフォームとしても機能していることがわかりました。
認知拡大や検索行動の促進だけでなく、購買にもつながる更なる活用を模索、強化したいです。
木村:郝様の話にあったように、認知より先の中間検討層や購入を検討している層に向けた広告の活用にもチャンスがあると思うので、リーチ最適や視聴最適だけでなく、様々な最適化配信を駆使してパフォーマンスを最大化させたいです。
金沢:今回は検索行動の可視化を目的にサーチリフト調査を利用いただきましたが、TikTok for Businessは様々な計測ツールをご用意しています。TikTok広告はどのくらいインクリメンタルコンバージョンを生み出したかを計測する「コンバージョンリフトスタディ(CLS)」など獲得に特化した計測もできるので、複数あるクリエイティブやターゲティングの中から、より購買につながるパターンを見つけるサポートが今後できればと思います。