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【特集】Update:BtoBマーケティングの進化を追う

AIの到来とMQLの終焉、そして新分野の台頭──庭山一郎氏に聞く、世界のBtoBマーケティングの今

日本企業は今すぐマーケティングナレッジの育成を

──では、これから日本企業が取り組むべきことを教えてください。

 まずはナレッジへの投資です。企業には、戦略(Strategy)・組織(Structure)・システム(System)の3Sが必要で、戦略があるからその戦略を実現するための組織があり、その組織が戦略を実現するために必要な仕組みの要件定義ができあがることで、正しいシステムを導入するわけです。日本企業には、その戦略を描くべきCMOがそもそもいないので、CMOに代わり集団でカバーしなければなりません。そこでナレッジが必要になるんです。

 具体的に何をやるかというと、社員から「マーケティングをやりたい」という人を公募して、その人にマーケティングナレッジを習得してもらうように投資をすること。なぜなら多くの日本の大手企業では、過去に外資系企業からマーケターを招聘したものの、元々マーケティング偏差値が低い企業にいきなり外資系のやり方を導入しようとして現場の反発を招き、招聘したマーケターが1年も経たずに辞めてしまうというケースが頻発したからです。同じ失敗を繰り返してはなりません。

 そうして育った人材を中心にマーケティング戦略を作り、組織を作り、その組織に最適化したシステムを構築する。これを短期間でやる必要があります。かなり困難で大変な道だとは思いますが、そうやって3Sを具現化していかないと進化はありません。これを今後2〜3年でやりきらないとキャッチアップできなくなる戦いが始まります。「今はそういう時代が到来しつつある」と思って取り組んでいただきたいと思います。

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/09/26 09:30 https://markezine.jp/article/detail/46074

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