QOLは家電で上げる⁉ LEEミレニアル世代を紐解くキーワード
QOLは家電で上げる!
読者調査によると、掃除機を2台以上所有する人が過半数を占めていることがわかりました。戸建ての方の場合は、持ち運びの手間削減のために各階に掃除機を1台ずつ置いているほか、スティックとキャニスター、ロボット掃除機など種類を変えて持つ方もいらっしゃるようです。
QOLを上げるには機能性の高さ、使い心地、仕上がりの良さも無視できません。たとえば洗濯は洗い終わってからが大変なもの。昨年LEE webでは洗濯物がわずかな時間で乾く「ガス衣類乾燥機」が注目を集めました。
「平日は時短、週末は手間をかける」料理スタイル
読者にヒアリングしてみると、平日はコスパよく時短調理にしている分、週末は料理に手間や時間をかけ“おうちレストラン化”して家族で食事を楽しみたいという声も多いです。たとえば「ハレの日春巻き」という企画では、単に「これが早く作れます」ではなく、「特別な日にこそ、揚げ物って気分が上がるよね」という感情に訴えかけました。大切にしているのは、読者に「そうそう、これやってみたかった!」と思ってもらえる提案です。
今はWebでたくさんのレシピが見られる時代。そんな中で、雑誌だからこそ「気づき」を届けることを大切にしています。
「小さい家で豊かに暮らしたい」
30代以降でリフォームまたはリノベーションに対する関心が高まっています。住宅価格の高騰の影響もあるのでしょうが、必ずしも広い家への憧れは強くないようで、限られたスペースでいかに快適に暮らすかが重視されるようになっていることがわかります。たとえば子供部屋についても個室にこだわらず、フレキシブルに間取りを工夫するなど柔軟な発想が見られます。
「節約」コンテンツよりも「お金とどう向き合うか」
“家族の幸せ”や“安心感”を得たい気持ちと、将来への不安から、お金に対する意識が高まっています。単なる節約術ではなく、メリハリのある使い方や投資、金融リテラシーなど、賢くお金と付き合う方法に関心があることがわかっています。
求めるのは“自分らしさ”を見出すファッション企画
ファッション企画では、長く愛され続ける定番を取り上げた「カジュアル名品」やベーシックカラーだけの「地味色」特集に大きな反響がありました。いずれも忙しい日々の中で見失いがちだった“自分らしさ”を見出す原点回帰企画です。「自分が好きなものはずっと好きでいいんだ!」という気づきをもらえたと多くの声が届きました。
推し活は子供からの逆輸入も
30代~40代では過半数が推し活をしていることもわかっています。子供とのコミュニケーションから興味が生まれたり、家族との共有体験で自分も熱量が上がり、新しい喜びを感じる人も。「推し活」が子供から大人へと逆輸入されてきている点も興味深いです。
LEE100人隊の間でも推し活は共通の話題になっています。ユニークなのは、必ずしも共通の「推し」でなくても、集まってそれぞれの魅力を熱弁したり、共感したり、を楽しんでいること。推し活という行為自体を通じてコミュニティが形成されています。
エシカル消費に積極的
30代から40代では約7割の人がエシカル消費を実践しています。復興支援や地域貢献、環境配慮などのテーマにも関心があります。お買い得を優先したい気持ちもあるが、子供の将来を考えると人や社会、環境に配慮した行動や選択を優先したいという声も聞かれます。