「顧客理解」こそが差別化の源泉になる
田岡:それでは最後に、今後もカテゴリーリーダーであり続けるために、お二人が必要だと考えているものを教えてください。
中川:私は、マーケティングの手法自体はマネされやすくても、「顧客解像度の深さ」は差別化の源泉になると思っています。そのためには、先に価値を提供することで顧客の課題を知り、それに対するカウンターをやり続けることが重要だと考えています。我々は、ワーカーさんやクライアントさんのみなさんと共通認識で話せるようになるために、彼らときちんと向き合って話す努力を重ねています。
岩松:今後もカテゴリーリーダーであり続けるためには、「やっぱり、BAKUNEだよね!」と選ばれ続けることが何よりも大事だと思います。そのために今すべきことは、いかに「選ばれない理由」をなくしていくか、ということ。つまり、「BAKUNE以外にトライするのは、ちょっと不安だな……」という心理状態をどれだけ作れるかが最重要だと考えています。
田岡:今回、おふたりの話で特に印象的だったのは、まずは徹底的に顧客理解に努めている、というくだりでした。顧客にしっかりと向き合う“場”を作ると同時に、そのための組織づくりにもぬかりがない。つまり、カテゴリー戦略の根本はとても普遍的な部分にある、ということがよくわかりました。おふたりとも、どうもありがとうございました!