社員の背中を押すカギは「等級要件」にあり
等級制度では、3つの等級要件を設けているのですが、その1つが「採用貢献」です。私が人事として入社し、等級制度を作るなかで、この項目を取り入れました。
その狙いは、強制力を作るというよりは社員全員が採用について考える機会を作ることです。当社では等級要件をふまえて目標設定を行っているのですが、この等級制度だと全員が少なくとも半期に一度は「自分は採用貢献をどう行うか」と思考することになります。
━━すごい取り組みですね。皆さん、どのように採用貢献をするのでしょうか?
本当に人それぞれですが、「noteを書く」は、比較的挙げられやすいです。今現在では自部門で採用を行っていない社員も、記事を書くことでその職種界隈での認知形成を行えますし、将来採用が始まった時のための資産になります。
またnote関連で言うと、業務のなかで集中的にnoteを書く時間を設けるチームもありました。
最も重要な「機会づくり」 遊び心ある仕掛けも
━━会社のフェーズを考えた時に等級制度を変えることが難しい場合は、どうしたら良いですか?
先ほどお話ししたことに近いですが、等級制度ではなくても「場づくりや仕掛けによって、定期的に全員で採用広報について考える機会を作ること」が大切ですね。
当社でも数年前、某有名キャンペーンから着想を得て、「春のnote祭り」という社内イベントを実施しました。一定の数値目標を達成したら、社員にオリジナルデザインのお皿をプレゼントするなどの遊び心も入れていましたね(笑)。
このような取り組みをするなかで、少なくとも「採用広報について考えてもらう時間」を設けられたと思います。
━━もし井上さんが、他の会社でカミナシと同じカルチャーを作ろうとしたら、何から手をつけますか?
最初にして最大の山場ですが、経営陣に理解してもらうことです。大企業は経営陣との距離が遠いこともあるので、対象を部門リーダーにしても構いません。発信力のある人に納得してもらい、音頭を取ってもらうことが大事です。人事が「やりましょう」と呼びかける場合とは、パワーが何倍も違うでしょう。
それが実現できそうならば、人事としては社員が記事を書く際のテーマの壁打ちや、執筆サポートを行うのが良いのではないでしょうか。リーダー層と人事のタッグチームで進めるのが、とても理想的だと思います。
━━最後に「全員が採用広報」の文化を作る上で、明日からできることはありますか。
まずは自分でnoteを書いてみてください。すると、どういうテーマが書きやすいのか、どこでつまずくのかがわかります。いずれ社員の執筆をサポートする際に役立つはずです。
あわせて、様々な人の発信を見て、自分が惹かれた記事はどういうものかをストックすることも大切ではないでしょうか。それが自分たちの発信にもプラスになります。
━━とても重要な視点で、ぜひ多くの方に実践していただければと思いました。本日は貴重なお話をありがとうございました!
