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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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注目マーケティングトピックス2025

【驚愕】ここまで変わるのか。アクセンチュアに聞く「AIエージェント時代のマーケティング」

人間は何の役割を担うことになるのか?

MZ:AIエージェントを活用したマーケティングでは、人間はどのような役割を担うことになるのでしょうか?

山崎:人間には大きく3つの役割があると考えています。

 1つ目は、全体のオーケストレーションです。「今回のテーマ・目的なら、どの専門家エージェントを呼び出すのが適切か」「複数いるAIエージェントのうち、誰と誰でディスカッションさせるのが効果的か」といった「チームビルディング」は人間の役割と言えるでしょう。

 たとえば「専門家」といっても、一般的なマーケティング知識を持ったAIエージェントなら簡単に生成できます。しかし、各企業ならではの戦略や制約を深く理解しているAIエージェントを作ろうとすると、1~2ヵ月は要します。いかに適切で優れたAIエージェントを「生成し」、「召喚」できるかが、人間の腕の見せ所です。

 2つ目は、データを活用した「生活者」AIエージェントの生成です。我々が保持している3rdパーティーデータを参照することもできますが、より精度を高めるためには、やはり各企業が持つ1stパーティーデータの活用が有効的です。自社の持つデータをどのように使って、AIエージェントを高付加価値にしていくかを考えるのも、人間の大切な役割です。

 3つ目は、エグゼキューションです。AIエージェントのテストマーケティングを経て評価された数十、数百の施策に最終判断を下し、実行するのは人間にしかできません。リスクに鑑みつつも、自分の信念やパッションを持って判断し、ステークホルダーを説得した上で、たくさんの人を巻き込んで施策を実行していくのは、どんなにAIが発展しても、人間が担うべき部分だと考えています。

MZ:マーケティングの精度を高めたい企業にとっては、大きな効果が期待できますね。

山崎:そうですね。リサーチや企画立案はAIで代替できる分、マーケターはオーケストレーションや施策実行に集中することができるようになります。これによって、マーケターの能力は2倍、3倍と最大化されていくでしょう。

MarkeZine Day 2025 Autumnにアクセンチュアの登壇が決定!「AIエージェント時代のマーケティング」をテーマに講演していただきます。先行案内をご希望の方は、イベントのティザーサイトをチェック!

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AIエージェント活用の「成否」はどこで決まるのか

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/06/03 09:00 https://markezine.jp/article/detail/49096

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