エン・ジャパンがCTV広告に注目した理由
──CTV広告の支援会社をTTDにした決め手を教えてください。
キン(エン・ジャパン):きっかけは、上司がマーケティングのイベントでTTD様の話を聞いたことでした。競合環境が激しくなる中で、いち早く効果を出し、確実に成果を上げ、PDCAを回しやすい手法を模索していたため、TTD様ならばパフォーマンスの改善が短期間でも期待でき、広告最適化が可能と判断しました。
──実際、TTDはどのような提案をしたのでしょうか。
鈴木(TTD):転職を意識するタイミングは人により様々ですし、転職サービス自体が多様化する中で、実際に転職を考える際、どのように第一想起を獲得できるか、サービス認知をどう広げていくかが大きな課題だと考えています。
具体的には、CTV広告の配信を通じて認知獲得と運用最適化を両輪で行っていくことを提案しました。CTVの配信方法には、大きく分けて2つあります。1つは地上波と同様のリーチ重視型で、もう1つは配信しながら効果改善を行っていくパフォーマンス重視型の手法です。私たちとしては、この2つを両立できるような運用型のCTV配信を提案しました。

鈴木(TTD):ミドル世代、かつハイクラス人材をターゲットとするサービスは、オーディエンス自体が狭く、かつ競合性も高い市場です。したがっていかに適切なユーザーに対して効率的にリーチしていくかが重要です。当社と連携している多様なデータパートナーからデモグラや転職関心層などのデータを活用することで、適切なオーディエンスに広告を届け、効果を見ながら次の施策を判断し、PDCAを回しました。
最適化によってコンバージョンが10倍に!「ミドルの転職」のCTV広告活用
──具体的に実施した、CTVの取り組み内容について教えてください。
キン(エン・ジャパン):まず、CTVでの配信を前提とした動画を制作し、TVerやABEMAのCTV広告枠で配信しました。ターゲティングでは、転職関心層といった具体的なセグメントへの絞り込み配信を行い、指名検索数や会員登録数といった成果指標をリアルタイムで確認しながら配信内容の最適化を継続的に実施する設計のもと、施策を展開しました。
チェ(TTD):結果、動画を視聴した後に指名検索からサイト流入につながる流れが生まれ、広告キャンペーン経由でのサイト流入数は配信開始後、30日間で10倍以上に改善しました。

チェ(TTD):この成果を実現できた理由は、大きく2点挙げられます。
1点目は、担当の広告会社様と密に連携し、効果によって予算を柔軟にチューニングしたことです。リアルタイムで効果の良いオーディエンスやクリエイティブ、時間帯別・曜日別でのコンバージョン数の動向をすべてデータで可視化し、効果の高いものに予算を集中させました。

チェ(TTD):2点目は、当社の強みであるデータの活用です。転職関心層や、競合の転職アプリを利用しているユーザーなど多様なオーディエンスデータをターゲティングに活用し、デモグラフィックデータも細かく設定することで、ミドルエイジ層にしっかりと届くよう調整しました。これによりコンバージョンに至る確度の高いユーザーに対して配信を行えました。

チェ(TTD):特に効果が高かったのが「Koa オーディエンス」という弊社独自の類似オーディエンスへの拡張機能です。コンバージョンをしたユーザーを細かく分析し、その傾向や共通項となるデータを基に拡張配信することで、コンバージョンへのモチベーションが高いユーザーへの効率的なリーチが可能となりました。