「顧客の声」が次の武器に。データとインサイトを得るための2つの仕掛け
──アプリやレシートを使ったキャンペーンについても教えてください。
和田(明日見世):レシートキャンペーンは、大丸東京店の購入顧客に向けて広く実施できる「リーチ重視」の販促施策です。対象フロアや金額などのお買い上げ条件に当てはまるお客様に対して、サービスの告知やサンプリングの交換券となるレシートをお渡しし、明日見世の区画に誘導します。
一方、アプリキャンペーンは、大丸松坂屋のアプリ会員264万人(2024年度実績)から、エリアや性別、年齢などをセグメントし、アプリ内でクーポンを配信。来店を促すとともに、アンケートやサンプリングが可能で、「質」を重視したテストマーケティング的な販促施策と言えます。なお、明日見世でアンケートやサンプリングをする場合、アンバサダーは先に必ず商品説明や体験を促すようにしています。これによって、単なる「バラマキ」に終わらないマーケティングを実現します。
──店頭の様子を見ていましたが、サンプリングをきっかけに接客を受けた方が、ブランド未認知でも次々と商品を購入されていたのが印象的でした。
藤井(三省製薬):購買意欲の高いお客様へ効率的に接触でき、「買い回り」を促す効果も実感しています。特に印象的だったのは、レシートクーポン施策で1万5000円以上購入した方にIROIKUのサンプルを配布した際、普段はDERMEDを購入される50代女性が、IROIKUにも興味をもってくださったことも多いです。
また、アンケートの結果は、3ヵ月ごとに発行されるマーケティングデータを集計・分析したレポート(プレミアムプランのみ提供)で詳細に確認しています。来客データに加え、接客中に得たお客様のリアルな声がまとまっており、そこから得られたインサイトは企画や販促物にも活用させてもらっていますね。

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“モノを売るだけ”ではない。D2Cブランドの未来地図
──今後の展望をお聞かせください。
藤井(三省製薬):この1年間、着実に段階を踏みながら、明日見世での土台を固めてきました。明日見世という拠点があるからこそ安心して、他店舗やポップアップストアでの展開、新商品開発などのビジョンが描けます。これからも明日見世を活用しつつ、さらに商品を多くの人へ広めていきたいです。
和田(明日見世):ありがたいですね。私たちは明日見世を「モノを売るだけの場所」ではないと考えています。三省製薬様でもそうだったように、モノの背景には開発力や歴史といったコト(ストーリー)があるはず。明日見世はこれからも、コトを重視しながらブランドと一緒に“価値が伝わる場”を育てていきたいと考えています。
また、スキンケアやコスメに限らず食品やサービスなど、業界を問わずお手伝いさせていただきたいので、「百貨店で展開したい」「リアルプロモーションに課題がある」という企業様はぜひ一度お声がけください。一緒に小売の未来を変えていきましょう。
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